大阪府生まれ。大学卒業後、大阪市内の公立中学校に20年間勤務。教育現場を次々と立て直し、地元大阪では「生活指導の神様」と呼ばれる。独自の「原田メソッド」で勤務3校目の陸上競技部を7年間で13回日本一に導く。2003年以降は企業の人材教育の分野でも活躍。これまでで380社、7.6万人以上を指導。「原田メソッド」に多くの企業の経営者が注目し、ユニクロや野村證券などの企業研修・人材教育を歴任している。

マイストーリー
1996年4月。中学の教師である原田先生は、教師生活最後となる大阪市内の公立中学に赴任しました。原田先生の赴任した当時、その中学は数多くの問題を抱えていたのです。

暴力、タバコ、いじめ、理不尽な上下関係などが蔓延し、学校に隣接する公園にはホームレスの方々のテントが並び、戦前から続く歓楽街も校区の中。さらには大阪市でも有数の繁華街も近く、カラオケボックスやゲームセンターにも多くの生徒が常時出入りしている状態でした。

ある朝の校門指導では、生徒達の持ち物検査をすると刃渡り30センチくらいのサバイバルナイフが出てくることもありました。平気で遅刻をする、忘れ物を繰り返す。教師が目を離すと暴力事件が発生する。グラウンドにもゴミが落ちている、そんな環境の中で子どもたちは本来持っているはずの「自信」や「誇り」「夢」を一切持つことができない状態だったのです。

そんな状態にも関わらず、なぜ原田先生は中学校在任中の7年間で13人もの生徒を陸上競技の日本一に育てることができたのでしょうか?問題を多く抱えた中学、しかも公立校ですので、才能のある選手が入学してくるわけではありません。それどころか、スパイクを買うお金がない、今日食べるものがないというような生徒もたくさんいました。

しかし、現状を変えるためには子どもたちに「やればできる!」という自信をつけさせなければいけません。原田先生は考えぬいた末、スポーツの世界でのNo.1、つまりオリンピックの金メダリストの分析をしました。他にも芸術、スポーツ、人生、仕事などで優れた人、いわゆる偉人、成功者と言われる人の研究をしたのです。

原田先生は、結果を出す人の研究を続けるうちに"ある共通項"を発見しました。金メダリストたちは、誰もがスポーツで鍛えるべき「心・技・体」のなかの「心」を大切にしていたのです。それはビジネスの成功者も同じでした。もちろん、技、体も必要です。しかし、最後に結果を左右するのは「心」だったのです。冒頭にも述べたように、ハイパフォーマーと呼ばれる人たちは自分の目標を達成するだけでなく、その目標を達成することで周りの人をどうやって幸せにすることができるのか?という目的意識が明確になっています。決して恵まれた環境とは言えない中でも、努力を続けて日本一になれた普通の中学生の子ども達も「陸上競技で日本一になる!」という目標と共に「高校の授業料免除になって家計を助ける」「離れて暮らす父親に日本一を見せたい」「原田先生を日本一の監督にしたい!」という"なぜその目標を達成しなければならないのか?"という目的を明確に描き、設定していたのです。

このように目標を達成できる人は、目標を達成できる理由や原因が必ず存在します。同じように、、、「いつも怠けてしまう」「あと少しのところで諦めてしまう」「どうしても目標を達成できない」という人にも達成できない理由というものがあるのです。

反対に、いつも結果を残す人が"どのように目標を設定し""どのように努力をして"目標を達成するのか?"原田先生が20年間の教師生活で研究を重ねた集大成として「原田メソッド」が誕生しました。

実際に原田先生のこのメソッドは学校生活において生徒を伸ばすだ けでなく、教師の指導法やプロスポーツチーム(日本ハムファイターズ、サントリーサンゴリアスなど)、さらには経営者をはじめ多くのビジネスマンにも支持されています。

企業研修として、、、野村證券、アステラス製薬、ユニクロ、自動車のダイハツ工業、カネボウ化粧品、キリンビール、、、などなどの大企業に導入。また、経営コンサルタント大前研一氏のBBT(ビジネスブレイクスルー)大学では、原田さんは経営学部教授として映像(IT)を通じた研修プログラムも行っています。導入実績は380社(2017年7月現在)。受講生は約7.6万人にものぼっています。(※原田教育研究所調べ)

主な著書に、『カリスマ教師原田隆史の夢を絶対に実現させる60日間ワークブック』『大人が変わる生活指導』『カリスマ体育教師の常勝教育』(以上日経BP社)『成功の教科書』(小学館)など。

また原田さんはガイアの夜明け、カンブリア宮殿などの有名なテレ ビにも出演していて著書も10冊以上。海外でも注目されていて、原田メソッドは英語、スペイン語、ドイツ語、中国語に翻訳されています。

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