目標達成 2017/09/28

達成率を高める“差別化戦略”




陸上未経験の公立中学校の生徒を
どうやって13回も日本一にすることができたのか?

その理由の一つがこれです↓

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当時、文部省が調査した
都道府県別の体力に関するデータを見ると、

大阪の子どもは他県に比べ
持久力やスピードに劣るという結果が出ていました。

おまけに校庭が五十メートル四方と
たいへん狭いため、
前任校で指導していた長距離走やリレーなどの
「トラック種目」には向いていません。

そこで、高跳び、幅跳び、棒高跳び、砲丸投げ、円盤投げなどの
「フィールド種目」に集中することにしました。

これらのフィールド種目は、
生徒にピタリと当てはまりました。

ほとんどの子どもたちは
フィールド種目を中学校までに経験しないので、

運動能力ですでに差があったり、
スポッツをする環境という面で望まれない子どもたちでも
全国の中学生と互角に戦えるのです。

このフィールド種目への集中こそ、
私が立てた日本一達成の差別化戦略でした。

環境が整っていて、
すでに「走るのが速い子ども」たちと
「走ること」で勝負したところで、
三年間で勝てる可能性は極めて低い。

それよりも、スタート時点でライバルと
同じ土俵に立てる種目を選び、
集中的に筋力を伸ばして「力」で上回り、
それぞれの種目の技術を徹底的に落とし込む――。

スピードや持久力ではなく、
力と技に練習の焦点を合わせて
他校との完全差別化につなげようという狙いです。

これは、企業が競合他社に勝つために
経営戦略を立てるのとまったく同じことです。

自分たちの強みを把握したうえで、そこを掘り下げる。
当時の陸上部では、
初期の段階で必ず勝つための差別化戦略を立てたことが、
後の成果につながったのです。

(『カリスマ体育教師の常勝教育』より)

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「差別化」という言葉は知っていると思います。

そして重要さも。

でも今一度、
仕事、目標、教育、生活などに
当てはめて考えてみると新しい気付きがあるのではないでしょうか?

ぜひ一度自分の目標を差別化できないか考えてみて下さい^^


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