マネジメント 2017/12/01

人材を見抜く方法




もし、あなたが今の会社で人材を採用するなら、どっちの方法を知りたいと思いますか?


①優秀な人材を見分ける方法

②駄目な人材を見分ける方法


もし、あなたが①を選んだなら今日のブログはあなたの役に立つかもしれません。

今からずっと昔、紀元前1500年ごろの中国に、馬を見分ける名人「伯楽」という人がいました。

彼は一日に百里を走る馬をたちどころに見分けていました。

つまり、その馬が優秀なのか?駄目な馬なのか?を見分けることが出来たというのです。

そういう人物が居ると聞いた人々は、自分も馬の見分け方を知りたいとやってきて、伯楽に教えを乞うことがよくあったそうです。

たくさんの人が馬の見分け方を教えてほしいと、伯楽に頼みがあったので、伯楽は馬の見分け方を教えたのですが、人によって、見分け方を変えていました。

伯楽は、嫌いな客には、名馬の見分け方を教えて、好きなお客さんには、駄馬の見分け方を教えていたんです。

なぜだと思いますか?

少し考えてみてください。

・・・

・・・

・・・

なぜ伯楽は、好きなお客さんに駄馬の見分け方を教えていたんでしょうか?

価値を提供したいお客さんにわざわざ、駄目な馬の見分け方を教えていたんでしょうか?

なぜ、伯楽がそんな事をしたのか?というと、、、

世の中にめったに名馬はいないからです。

名馬の数より圧倒的に駄馬のほうが多い。

だから、めったに存在しない名馬の見分け方より、駄馬の見分け方のほうが役に立つから、好きな客に対しては、駄馬の見分け方を教えていたというのです。

ほとんど使えない方法ではなく、頻繁に使う方法を好きな人には教えていたわけですね。

これって、人材を採用する際にも使えると思いませんか?

採用の際に「どうやったら優秀な人を採用できるのか?」と考えるのではなく、「どうやったら、駄目な人を採用しないようにすることが出来るか?」と考えてみたり。

仕事が出来る人材の特徴をリストアップするのではなく、仕事が出来ない人材の特徴をリストアップしてみて、それに該当する人は採用しないようにしたり。

こういう人とは一緒に働きたくないとか、こんな人は価値観が合わないなど、採用したくない人を定義してみたり。

もし、あなたが人材を採用しようと思っているのなら、自分の会社で採用したくない人を定義してみると、使えるかもしれません。

ー高木仁也


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