マネジメント 2017/02/14

記者会見に行ってきました。

FROM:本郷卓也(GrowthU認定コーチ)


今、僕はある一つプロジェクトに関わっているのですが、そのプロジェクトの芽が、ようやく出始め、ありがたい事に先日、記者会見に立ち会わせて頂く機会がありました。芸能人も出席し、僕は初めて記者会見の裏側を見ることが出来ました。とても良い経験です。

まだまだ、僕が進めているプロジェクトが成功したとは言えない状態ですがそれでも大きな前進をしたことは、素直に嬉しい気持ちです。

ここに来るまで、何ヶ月も、沢山の人とあれやこれやと言いながら、目指す方向性の確認や変更、それぞれの役割を見直したり、人員を増強したりと沢山のことを試行錯誤しながら進めてきました。それが目に見える形で、一つ前に進んだと思えたときに味わえる達成感は、とても気持ちが良いものです。それまでの苦労も、笑い話にすることができます。


さて、そもそもプロジェクトというのは、一人で、1から10まで実行するいうのは稀で、基本的には多かれ少なかれ何名かの人が関わります。

そうすると必然的に、Aさんが考えている成功イメージ。また、Bさんが考えている成功イメージ。そして、Aさん、Bさん、それぞれが正しいと思っているプロジェクトの進め方など人が数人でも関わるだけで様々な違いが考えられます。

外部の方も含めると、もっとです。

その為、プロジェクトなどが進められやすくなるようにロイスやエリックは、ミッションやビジョンなどの重要性を説き、皆が同じ方向に向かって進められるように教えてくれます。


しかし最近、僕が無料セッションをしている中で何人かの方から、こうした悩みを聞きます。

「こうして教えて貰った事を会社に導入したいのですが どうも反対意見が出そうで、進めて良いのか悩んでいます」

この悩み、僕も解ります^^;

どうしても、自分が「良い!」と思ったことを会社やプロジェクトに取り入れていこうとしても、ほとんど必ずと言って良いほど、何かしらの抵抗を感じたりします。


あなたも、そんな経験ありませんか?


では、ここで「農業の法則」で考えてみましょう。例えば、畑を耕さず、種をまいたら、どうなりますか?もちろん、たまたま偶然、芽が出ることはあるかもしれませんがほとんどの種は、芽が出ることはありません。この事と同じように、いきなり強引に進めようとすると反発が出てしまっても、おかしくありません。

では、どうするのか?
それは、「必要不可欠な調整」をやれば良いんです。

ビジョナリー・カンパニー著者であるジム・コリンズは言いました。


「経営者が犯す重大な過ちは、必要不可欠な調整を怠ることだ。」


この言葉による僕の解釈を、今回のケースで当てはめると新しい方法や、システムを導入する際に、3つのステップがあります。

Step1 なぜ、その方法、そのシステムを導入する必要性を説明をする。

どれだけの人たちが多く関わろうと当然、様々な意見や考えが出て来るものです。なので、まずは関係者たちに対してしっかり説明責任を果たすことです。

何か新しく始めようとすれば、いきなり強引にトップダウンでやっても誰も、それをやる意味すら理解していません。

理解しているのは、むしろあなただけかもしれません。「これを、始めることには重要性がある」と、ちゃんと説明しなければあなたが何故、それが重要だと考えるか相手には、伝わりません。

Step2 説明した内容に対して、どう思うか、反対意見などを聞く。

僕の場合、例え反対意見が出たとしても一人ひとりと、または関係者全員で、じっくりと話します。

注意する事は、無理やり説得するのではありません。
「農業の法則」を思い出しましょう。

Step3 どうすれば実現可能か?お互いで協議する。

これは、相手の考えや意見を聞いた上で、どうすれば出来ると思うのか?の部分を、双方で話し合って、一緒に決めていきます。僕は、いつも相手に「一緒に着地点を探そうよ」と伝え「必要不可欠な調整」の一つひとつを実行していきます。


とても時間が掛かるし、面倒だと思う方もいらっしゃるかもしれません。

ですが以前にも説明したように「段取り七分、手は三分」という言葉の通り、最初の段取りを組むときに、必要不可欠な調整を怠ると、せっかく実行してみても続けることが難しい結果となりがちです。


ですが、こうやって、しっかりとした土台を、作り込むことで新しく始めようと思うこと、導入しようと思うことも、進めやすくなります。

もちろん、こうした会話だけが「必要不可欠な調整」の全てではなく関係者たちが参加し易い環境を作るなどの調整も必要ですが最初の第一歩は、話すことからの調整をしてみてください。

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