早期リタイア計画:自分のしたいことでお金を稼げたとき、人生はより良くなる
自分のしたいことをしている。これがプロフェッショナルな俳優やアスリート、アーティストを見て、私が羨ましく思う理由の1つだ。私たちは自分のしたいことにお金を払っているのに、彼らはそれによりお金を稼いでいるのである。
自分のしたいことでお金が貰えたら幸せだ。そして、ただ妄想に浸っている人でなければ、誰だって実現することができる。
確かに、46歳でバスケットボールのプレイヤーとして成功するのは難しいだろう。しかし、あなたが他にも楽しめることをたくさん持っていれば、その中から何か良い方法を見つけられるはずだ。
昨晩、私は旧友のPPと葉巻を吸いながら、彼が今後50年でやるべきことについて90分間も話し合っていた。しかし、ありきたりなアイディアに彼が乗ってくることはなかった。
「小さなサービス業でもやってみたらどうだ?」
「いいや、もうそれはやったよ」
「ダイレクトメールのコピーを書くのはどうだい?」
「あまり気が乗らないな」
「貴重な本を取り扱う本屋を開くのはどうだろう?」
「うーん」
会話は延々と続いたが、やっと彼が興味を持つものが見つかった。将来に不安を覚えている若者にプライドと収入を与える非営利の職業訓練センターを運営すること、それが彼の答えだった。
そして私たちは事業計画や、そこから彼の生活を支えるだけの収入をどのように捻出するかを話し合った。
あなたも次のいくつかのことさえ心に留めておけば、道は必ず開かれるはずだ。
1.どのようなビジネスも(靴を売ることから不良の子供に家具の塗装方法を教えることまで)、ビジネスに費やす時間とリソースの大半をマーケティングに注がないと成功しない。
2.どのようなビジネスにおいても、高い利益を上げようと思ったら、経済的価値のあるスキルを提供しなければならない。
この2つの心構えをしっかりと覚えておいてほしい。事業計画をする際に、これらのことがあなたの指標になれば結構だ。
次に、どのようにして自分の好きなことでお金が稼げるだろう?
まずは夢を叶えながら十分な生活費を稼ぐために、どれほどお金が必要なのか計算してみてほしい。
この2つの数字は密接に関連している。ここで「密接」と言ったのは、私は世帯収入が年間500万円〜600万円で豊かに暮らしている人々を見たことがないからだ。それだけの年収で裕福に暮らすのはほぼ不可能だ。よって、自分の好きなことでお金を稼ぐときの収益目標は800万円が最低限だと思っている。
そして、私が知る人々はみんなこのゴールを達成し、独自のユニークな「自分のしたいことをする」プロジェクトを成功させてきた。
例えば、あなたが「ハーブを使って女性の健康と美しさを支援するビジネス」で年収800万円〜1000万円を稼ぐことを目標とする。
そして、「このような仕事と年収が得られる企業はあるだろうか」と自問してほしい。その答えが「イエス」であれば、そのポジションを獲得するための努力が必要である。そして、それを実現するために週に10時間以上、できれば40時間以上フルタイムで働く。
もし、あなたが働きたいと思える企業がないのであれば、自分自身で事業を立ち上げ、女性たちにハーブを買ってもらう必要がある。私の友達には、それを実践しようとした人がいる。
下記は私が彼女にしたアドバイスだが、あなたもぜひ活用してほしい。
自分の時間の80%(ビジネスを成長させる上で必要不可欠な時間は週に最低10時間である)をマーケティングに費やすこと。まずは簡単なリサーチから始めて、どのような手法がビジネスに適しているか勉強するのだ。そして、同じようなビジネスを実践している人を見つけて話を聞きに行く(素直にお願いすれば、思いの外オープンに接してくれるはずだ)。
また、関連書物や動画、セミナーの音声教材、業界紙などで学ぶ。マーケティングが経験できるバイトをするのもいいだろう。
あなたの残りの時間20%は、製品開発やサービスを提供するためのスキルを磨く。初めはこの時間配分に納得がいかないかもしれない。多くの人は時間の80%を製品やサービスの開発に費やしたくなるものだ。しかし、あなたはしっかりとした意思で、その気持ちをはねのけてほしい。
以上のことを1000時間は続ける。それができたら、自分のビジネスを立ち上げる準備が整ったと言えるだろう。つまり、以下のことを成し遂げたということだ。
・製品やサービスの売り方を熟知している。
・ベンダーとのコネクションを築けている。
・業界の敏腕コンサルタントや専門家、創造性にあふれる人たちの名刺を手に入れている。
・ビジネスを経営する上で、どれだけの資金が必要かを正確に理解している。
・新規ビジネスで必要不可欠な製品やサービスの売り込み、という最も重要なスキルが身についている。
あなたが以上のことを達成するために1000時間を費やしていれば、その後は良い人材を採用したり育成することもできるはずだ。そして、その人たちにゆくゆくはマーケティング戦略を任せ、あなた自身の時間は製品やサービス開発に使うことができる。
マーケティング担当者としての役割をすべて放棄してはいけないが、マーケティングに費やす時間を20%まで減らすことはできるのだ。とはいっても、マーケティングの仕事自体は面白い。私自身も経験したことがあるし、マーケティングの指導もしているため、そのことはよく理解している。
新しいキャリアを歩むとき、それが人のためになるビジネスだと楽しくなる。あなたのゴールが自己満足(有名になりたい、世界一重要な人物として認められたい)だったら、ビジネスが今以上に楽しくなることはないだろう(もしくは楽しさが半減してしまう)。
一方で、あなたのゴールが自分には関係のないこと(例えば、世界中の女性たちの幸せと健康を支援する)であれば、あなたのビジネスはあなた自身も幸せにしてくれるはずだ。
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ