精神的安定をもたらす錨

港でしっかり錨を下ろしている船は、安全です。錨によって船は強風や荒波から守られるため、強固な錨は船に欠かせません。人間も同じです。真実の原則に錨を下ろしている状態では、心の安定が得られます。

原則とは、時間の流れの中を耐え抜いてきた真実であり、人間の経験や、賢者の言葉によって見出されます。しっかりした錨を下ろしている船と同じように、人間も人生の基盤を原則に置くことが非常に大切なのです。

よく知られている原則の中には、正直、親切、謙虚、愛、誠実、そして許しがあります。これらの6つの原則は、信用や強い人間関係を築くために非常に大切ですし、自分の周りにポジティブな環境を生み出すのにも、不可欠な原則です。

これらの原則は非常に大切であるため、父親や母親はこの原則を子供達に教えます。そしてこれらの原則に従うことで、子供達は社会の一員として認められる人間になるのです。

原則は、全ての人間にとっての力強い基盤であり、錨でもあります。大人になると、これらの本質的な原則から逸脱するような目標を追い求めてしまう事もあります。

しかし、そこでは彼らの「船」は錨を失い、広大な海を彷徨い始めてしまうでしょう。金銭や名誉を追い求めるあまり、正直さを失ったり、傲慢になってしまったのかもしれません。短期的に見ると、不正直さや傲慢さによって欲しい物を手に入れられる様に見えるかもしれません。

しかし、最終的には社会はその様な人を尊敬もしなければ、信用もしないのです。錨をしっかり下ろしてください。証明された原則に従って生きれば、心の平和と幸せを摘みとる事ができるでしょう。