社長の仕事術 2018/08/26

成功を阻む2大天敵、不安と心配を克服するには


From:ダン・ケネディ

サクセス」誌の創始者であるアメリカ人作家、オリソン・スウェット・マーデン博士は「不安と心配はまるで双子の天敵である」と語っていました。

マーデン博士は、不安心配は心の平穏や健康、そして成功といったすべてのものを乱すとして、この2つを最も手強い2大天敵であると言い表しました。

自尊心やセルフイメージ、自信。人間関係や集中力、食べ物の正常な消化、睡眠などなど。不安と心配は、それらすべてを蝕んでいくのです。

今日のブログでは、ビジネスの前進の妨げとなる不安と心配にどう立ち向かうか、その方法をお教えしますよ。ブログを通して、以下のことを身につけてください。
心配を払いのける完璧な対抗手段。
不安と心配を克服しなければ、後に一生悩まされ続けることになる2つの言葉。
「優れた成功者たち」に共通する目標達成プロセス、および不安への対処法。
ビジネスの場でよく目にする致命的な3大不安と、それらを克服するマインドセットへの切り替え方。

私は、心配に打ち勝つためにできるだけ速やかに行動を起こすようにしています。何か心配事が出てきたら、できるだけ早い時期に対処法を考えて向き合うことを心掛けているのです。

行動を起こすことこそが、心配への唯一の対抗手段なのですよ。

行動を起こすことであなたは、「もし〜だとしたら」という仮説ではなく、目の前にある課題に集中することを余儀なくされます。

「ジュリエットからの手紙」という映画の中に、「もし、あの時」という言葉についての素晴らしい1シーンがあります。

「もしとあの時は、それぞれごく普通の言葉に過ぎません。でもその2つの言葉をつなぎ合わせると、あなたを一生苦しめる力を持つのです。もし、あの時、もし、あの時、もし、あの時…」

不安は多くの人を無力にしてしまいますよ。フローレンス・ヘンダーソンは以前、飛行機に乗ることへの深刻な不安(彼女の場合は催眠術と自己催眠によって克服したそうです)によって、女優としてのキャリアを失いかけたと私に語ってくれました。飛行に対する不安のような何らかの恐怖症に悩む人たちの割合は意外にも多いのですよ。

こういったタイプの不安はほとんど影響力を持たず、大きな不都合をもたらすこともないので、特に対処をしなくても問題になることはないのかもしれません。

実は私もバルコニーのような橋を連想させる高い場所は苦手ですし、水泳に関するものにも恐怖心がありますよ。しかし、それによって実生活で何か不都合が生じたことはかつて一度もないため、この恐怖感を克服するという課題が私の優先事項リストに載ったことはありませんね。
一方で、恥をかいたり、屈辱を受けたり、過ちを犯したり、批判されたりすることに対する恐怖心は、多くの人に深刻な影響を及ぼすのです。日々の生活に支障をきたすような恐怖は、対処法を考えなければなりませんよ。

私が面識のある、あるいは以前一緒に仕事をしたことのある「優れた成功者たち」は、実に強靱な自己イメージを持っており、他者の意見に惑わされることなどほとんどありませんね。ですから、過ちを犯す、またそれを批判されるといった不安とは無関係なのですよ。

笑い者にされたり、他人に批判されることが好きな人など決していませんよ。しかし、成功者たちはそれらに恐怖心を抱くのではなく、むしろ学習過程そして成功するための通過点と捉えるものです。そういった周りの声に影響されることなく、困難な状況をものともせず乗り越えていくのですね。

新しいことに挑戦する時心配や不安に左右されやすい傾向にある人が大きな成功を収めるなんて、到底無理だと私は思いますよ。

残念なことに、私たちの多くは前向きなものの見方よりも悲観的な考え方に影響されやすいものなのです。必要以上に物事を心配してしまうがために、その結果心を乱されたり、身動きが取れなくなってしまうんですよ。

統計的に見ると、我々の抱く心配ごとの多くは現実味がなく、不安に思っていたほどの影響は及ぼさないものなのですがね。

しかし、それがわかっていてもなお、心配や不安は必ずしも軽減されるわけではないのです。

私は心配ごとを必要以上に大ごとにしないため、サイコサイバネティクスを取り入れた独自の「プロセス」を考案しましたよ。

「サタデー・イブニング・ポスト」紙の編集者でありエッセイストのウィリアム・ジョーダンは「心配は心の毒である」と言いました。

実際に「心配のしすぎから病気にかかってしまう」人もいるのですよ。あなたもその1人かもしれませんね。心の毒が原因で身体的疾患を引き起こすという事実には、疑いの余地はないと私は思っています。

心の毒に蝕まれることによって、ビジネスに失敗したり夢を棒に振ったりすることだってあるのですから。以下、ビジネスの場でよく目にする致命的な3大不安事項についての私の考えをまとめておきます。

貧困への不安。倒産や破産、事実上一からのやり直し。富裕層の多くは、過去に金銭にまつわる失敗を経験している人が非常に多いものです。これらはどれも、不安を浄化する経験と呼べるでしょうね。

過去に金銭面で苦しんだ経験があるならば、今の状況は少なくともそれよりはマシだと思えるはずですよ。

困難な状況から這い上がって来た人には、多くの人が抱く懸念も大したことではないと思える強みがあるものです。

そして、無限のビジネスチャンスへの信念が強ければ強いほど、不安に駆られ精神を蝕まれてしまう可能性は低くなると言えますね。

このような哲学的視点を持つ人は少ないでしょうがね。

たいていの人は、資金やビジネスチャンスには限りがあると考えがちです。誰かが何かを得れば、その分別の誰かが何かを失う、という考え方です。このような勝ち負けをベースにした考え方しかできない人が、大きな成功を成し遂げるなんて不可能ですよ(罪悪感以外の理由がなくても、です)。

自力で成功した人たちというのは、共通した2つの主義を持っているものです。

1)個人の繁栄は他の誰かの犠牲の上で成り立つものではない。個人が富を得ることで、別の誰かが貧困に陥る、というような相殺は存在しない。

2)限界と呼ばれるものの99%は、事実に基づいて生じるものではなく、自らの想像によって作られたものである。

批判に対する不安。批判とは無縁でいられる、それでいて高い報酬をもらえる職業を思い浮かべてみてください。監督、プロのアスリート、俳優、タレント、作家、企業のCEO・・・ありとあらゆる職業を思い浮かべてみても、彼らはごく頻繁に、あるいはひっきりなしに「厳しい批判」にさらされていますよね。

他人の意見を恐れるあまりマーケティング活動に尻込みし挫折してしまう人の多いこと。他の問題と比べてみても、この段階で立ち止まってしまう人が大勢いますよ。ですから、ここを克服することこそが、自由と権力を手に入れる上で最も大切なステップになるのです。

自由を失うことへの不安。リスクとは無縁の人生を送りたいのであれば、すべてのチャンスに対して「ノー」と言い切れる人間であるべきです。

チャンスにつきもののリスクの1つに、さまざまな形での個人の自由の喪失がありますね。責任が増せば、その分自由時間は減少しますよね。重要な地位に就き有名になれば、「一般の」人々が楽しむことのできる何気ない行いすらも諦めざるを得なくなるのです。

難しい決断を迫られ、それに伴う責任の大きさから富を得ることに対して恐怖心を抱く人だって多く存在します。

私は幸運にも自由とプライバシーの両方を手に入れることができましたが、時にはほかの事柄を後回しにして重要な決断を迫られることだってありますよ。

しかし、責任や名声とうまく付き合いつつ個人の自由を守っていくためには、物事を割り切って考える、あるいは自分のライフスタイルをその都度きちんと調整する、そんな自身の能力を信じなければならないのです。

人生とは、あらゆる場面で何かを犠牲にしなければならないものであり、チャンスとリスクは切り離せないものなのだということを理解するべきですよ。

心配と不安を克服するのに、遅過ぎるということは決してありません…ぜひあなたも勇気を出して行動を起こしましょう。そして、ぜひチャンスをつかみとってください。

-ダン・ケネディ


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