なぜ社長が議事録をとるべきなのか?
From:北岡秀紀
会議の議事録とってますか?
驚いたことに議事録をとっている会社って少数派。
小さい会社になるほど、その傾向が顕著です。
社長自身がわかっていればそれでいい、ということでしょうか。
もしかするとそれは正しいかもしれませんが…
じゃあ、社長自身が会議の内容を全て覚えているかというと、そんなことはないでしょう。
1時間前に何を話したかすら覚えていないですよね?
一方、議事録をとっていたとしても、単なる記録用と思っている人が多いです。
その証拠に、議事録って新人に取らせたりしますよね?
それが新人育成のつもりでやっているならともかく、ほとんどは他にやれることがないからということで仕方なくやらせている。
要は、議事録をとることは一段低い仕事と見ているわけです。
なぜ議事録は大切なのか?
…が、それは間違いです。
会議って何かを実行することを決める場ですよね。
PLAN-DO-CHECK-ACTION(PDCAサイクル)でいうとPLANの部分。
で、実際に実行(DO)してみたあと、次の会議で検証(CHECK)し、次に取るべき行動(ACTION)を決めるわけです。
と考えれば、会議ってPDCAサイクルの起点ということ。
どのような材料をもって、どのような結果を期待して意思決定したのか?を記録しておかなければ、次の会議で検証ができません。
会議で議事録をとらないということは、ビジネスの基本中の基本であるPDCAサイクルを回していないのと同義。
要は、思いつきで何でもかんでも取り組んでいるってことになります。
コピーライティングで言えば、一切テストせずにこのコピーは良い・悪いって言っているようなもんです。
そりゃ、当然うまくいくはずもありません。
世界的企業の議事録のルール
ちなみにインテルでは議事録はその会議で最上位職の人が書くそうです。
内容を100%理解し意思決定するためです。
また、実行へのコミットを会議参加者全員に示すこともできます。
これをはじめて聞いてから、弊社でも事業責任者に議事録を書かせるようになりました。
結果、明らかにPDCAサイクルを回すことに対する姿勢が変わり、成長速度が一気にあがりました。
もしあなたの会社で議事録を書いていなければまず書くところからはじめる。
そして、(小さな会社であれば)社長自身が議事録を書くようにする。
たったこれだけでもビジネスの改善は進み変わっていくはずです。
PDCAサイクルも議事録も社会人1年生で学ぶ話。
でも、本当に実践している人ってごくわずか。
知っているのとやっているのは違うって部下によく言うと思いますが…
まさにその代表例ですね。
-北岡秀紀
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