商況は不景気のせい?それともあなたのせい?
From:ダン・ケネディ
さて、今回は多くの方が誤解している、大変重要なことを尋ねます。
この「不景気」に、私たちは感謝すべきでは?!
私はさっきランチミーティングから戻って来ました。
あるハンバーガーショップに行ったのですが、15分も待たなければいけませんでした。
道を挟んだあるデパートの駐車場は、火曜の14時だというのにミニバンでいっぱいでした。
メジャーリーグのある人気チームのショップは、今年最初の営業日が平日の雨の日にぶつかったというのに、売り切れんばかりの勢いで大繁盛していました。
高い燃料代についてケチをつける人は、そのおかげで道路に3台しか車がないことに気付きましたか?大量にガスを食うことに不満をこぼす運送業者は、満員のデパートの駐車場にいる必要がありましたか?私は小さなオハイオの街で、週の真ん中は、家路に着く途中で交通渋滞に巻き込まれます。
つい最近、私は、「不景気」のせいで上手くいかないと言い訳をする3人の起業家に会いました。
そんなバカな!
その言い訳が脳裏をかすめることを、コンマ一秒たりとも許してはなりません。もし誰かがあなたに、景気が悪いのだと言おうとしたら、そいつの鼻を殴ってやりなさい。
商況は良いです。非常に良いです。もしあなたの商況が良くないのなら、政治コメンテーターの統計を叩き潰す理由がなくなってしまいます。
私の周りにいる、何千万円もの収入を得ている人々は、厳しい経済状況の下で時間を過ごしてはいないでしょう。彼らは、怠け者で、だらしがなく、無駄が多く、きちんとしていません。
にも関わらず、大金を稼ぎ出しています。(ほとんどの会社はそうではないですね。私のクライアントの多くは、抜きん出て優れています。)
社会的に見れば、私たちは大変甘やかされています。あなたも私も、そこに注意を向ける必要があります。
良いニュースを届けましょう。
次に、私たちが起こしやすい大きなミスについてお話しましょう。
私が以前、メディアが悪い経済ニュースを煽り立て、あなたの顧客たちの思考に大きな悪影響を与えることを警告したのを、皆さん覚えていますか?
彼らは、『あぁ!なんて景気が悪いんだ!』と思い、それはあなたに物凄いプレッシャーをかけてくることでしょう。
また、良いニュースを叫び、常に顧客たちに、全ては順調で、今こそが喜ぶべきときであることを伝え、楽天的にそして好戦的に彼らの購買欲を強めることが、あなたに課せられた義務であると、私は度々唱えてきました。
表に出ていない良いニュースアイテムを見つけ出し、経済状況がどれほど素晴らしいかを顧客たちとのコミュニケーションに織り交ぜることが大切だということも伝えましたね。
良い経済ニュースを見つけ出し、作り出すことは、あなたのマーケティングメッセージの一部でもあるのです。
私は100 以上ものたくさんの批評をしてきました。
ニッチな指導者からメンバーに送られた20以上のニュースレターや、不動産仲介業者・トリマー・歯医者などから送られる30以上の「会報誌」を、私はレビューしてきました。
しかし、誰も、経済状況がどんなに活性化しているかについては伝えていないのです。誰一人として・・・。
あなたは良い経済ニュースの持参人でなければなりません。
それは二つの大切な理由からです。
まず第一に、もし人々が「空が落ちてくる」と信じたなら、核シェルター以外のものを買う熱意は消えうせるでしょう。
あなたがもし、世界の暗い情勢を上手く利用せずそれを押し込めていたら、人々はあなたに価値を見い出だすことはないでしょう。
第二に、人々は否定されるより自分を肯定されることを好みます。
彼らは自分に自信を与えてくれ、楽観的な気持ちにしてくれる、とにかく気分を楽にしてくれる者に反応するのです。これは競争に有利なチャンスなのです。
彼らとの関係を構築させるためにも軽視できないチャンスなのです。
凄腕のマーケッターになる秘訣は、「成功は単に、他人より説得力をもって、ナッツだのボルトだの工具だのチョコチップクッキーだのを売ることからもたらされるのではない。」という認識を持つことです。
マーケッターや商品に対する感情ではなく、顧客が自身や自身の生活に抱く感情や姿勢に影響するものが、成功と関係するのです。
それでは、また!
ダン・ケネディ