「日本人は何を信じるか?」
リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。
無断キャンセルに合いました。
50人で貸切の予約で、料理を準備してお待ちしてましたが、予約時間過ぎても見えず、此方から電話するとキャンセルとの返事。
キャンセル料を請求したら、そんな説明は受けていないと逆ギレ。
国際信州学院大学の教職員の皆さん、二度と来ないでください。
蛞蝓亭といううどん屋のこんなツイートが話題になっていたのをご存知ですか?予約をキャンセルされた店が困っているというニュースだったんですが・・・
手の混んだいたずらだった
ちょこちょこ似たような話が取り上げられ、気の毒に思った人がドタキャンされた店に食べに行って、売り上げを助けに行くなんて美談も生まれたりしますね。
でも、今回のうどん屋のツイートは、いわゆるフェイクニュース。。。
ヤフーニュースでも取り上げられていたので、知ってる人も多いはず(笑)
実際には、この蛞蝓亭(なめくじてい)といううどん屋も国際信州学院大学という大学も存在していない架空のものです。要するに「釣りネタ」として用意されたもので、うどん屋のツイッターアカウントも大学のホームページも、いたずら用に作られたものでした。
このフェイクニュースを信じて、うどん屋に同情したり、大学に怒りをぶつけたりと正義感にあふれた人達もいたみたいです。。。
フェイクニュースの拡散力
このネタを読んでいて、アメリカ大統領選などでも話題になったフェイクニュースについて調べてみると、面白いことがわかりました。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのソルーシュ・ボーソーイ氏らのチームがサイエンスに発表した論文によると、「うそ」がtwitterでリツイートされる確率は「事実」よりも70%高いんだそうです。しかも、より深く広く早く拡散するんだとか。
例えば、事実については1000人程度で拡散が止まってしまうのに対して、うその上位1%は1000人から10万人の規模に達するらしい。
スピードについても驚異的で、1500人に到達するのに、うその方が事実よりも6倍の早さで広まり、10次のリツイートが行われるまでに関して言えば、うその方が20倍の早さで広まるそうです。
まぁ、何が言いたいかというと、僕たちはいったい何を信じたら良いんでしょうね?ということ。。。(笑)
日本人は何を信じるか?
というわけで、日本人はどんな情報源を信じているのか?というのを調べてみました。
すると2016年のジャストシステムによる「メディア・リテラシーに関する実態調査」という調査では、以下のような結果が出ているようです。
1.テレビ(NHK):54.7%
2.新聞:49.5%
3.テレビ(NHK以外の民放各局):46.4%
4.インターネットのニュースサイト:36.5%
5.親しい知人からの口コミ:35.6%
6.インターネットの企業公式サイト:35%
7.ラジオ:29.8%
8.雑誌:23.8%
9.インターネットのニュースキュレーションサイト:21.3%
10.インターネット上の口コミ:18.4%
さらに2015年のニールセンによる「広告信頼度 グローバル調査(Nielsen Global Trust in Advertising Report)」という調査では、以下のような結果に。
34歳以下
1位 友人や家族の意見
2位 企業のブランドサイト
3位 インターネットに投稿された消費者の意見
4位 新聞広告
5位 映画の前の広告
50歳以上
1位 友人や家族の意見
2位 新聞などの編集コンテンツ
3位 新聞広告
4位 TV広告
5位 企業のブランドサイト
コミュニティで発信しよう
この調査から見て、僕たちがお客さんに情報を信じてもらうためにコントロールできることは、「親しい知人からの口コミ」の要素で対応するか「企業のホームページ」の要素で対応するかの2つかなと、、、テレビや新聞を扱えるだけのコストを払うことができるならいいですが、それも簡単なことではない。
お客さんと関係性を作るようなコミュニティを設けて、そこで情報を発信していくというやり方。これは、最近は僕も活用していて、自分が主宰しているコミュニティのメンバーからの情報をよく使わせてもらっています。顔が見える彼らからの情報は信憑性が高いと感じるし、より具体的なところまで知ることができるから。。。
これと同じような心理がお客さんにも働くわけで、コミュニティに所属してもらうことによって、あなたの発信する情報に信憑性を感じてもらえるようになるということ。だから、情報を発信するのであれば、これからは特にコミュニティを作るのが大事だってことです。
企業のホームページを作り込もう
そして、もう1つは企業としてのホームページをきっちりと作り込むということ。僕がホームページの制作をする会社をやっているから言ってるわけじゃありません(笑)実際、調査結果でそう出ているから言ってるだけ。。。
まぁ、ホームページ制作をやっていると、企業のホームページを疎かにしている会社は多いなと思います。なんというか、ただホームページを用意しているだけ、、、といった印象のものが多いですね。
見た目や作りが素人っぽいものもそうですし、逆に上場企業や大手企業を真似してるだけというのも目立ちます。
前者の場合は、ボロボロの看板や店構えでやっている飲食店のようなもので、やってきたお客さんは一瞬で選択肢から外してしまいます。
後者の場合は一見良さそうに見えますが、テレビや新聞やインターネットでバンバン広告を出している企業、ブランディングができている企業と同じことをしても無意味な訳です。Appleはもはや説明不要ですが、あなたの会社については十分な説明が必要なんじゃないですか?という話。であれば、あなたの会社の企業のホームページは、上場企業や大手企業の真似をしてるようじゃダメ。。。
というわけで、フェイクニュースなどが取り沙汰される中、お客さんに信じてもらえるような情報を届けていく方法は、企業のホームページをきっちりと作り込むこと、そしてコミュニティを作って、そこから発信していくことが大事だってこと。
これからの時代は、特に重要な要素になっていくのは確実。
P.S.そもそもTVからの情報を信じているのもどうかと思うリサーチ結果だったのが残念であるのですが、、、