マネジメント 2017/03/09

自分がいなくても良い状態を作る

From:小川忠洋
西宮のプライベートオフィスより、、、


『仕事のデキる人は、自分がいなくてもいい状態を素早く作る。』

仕事で、自分がいないといけない状態ってのは、ぶっちゃけ気持ちが良いもの。心理学で言う『承認欲求』が満たされるので、口では「大変だ」「忙しい」なんて言いながらも心の奥底ではとっても満たされている状態だったりする。

だからこそ、大抵の人はこの状態から抜けられない。いや、抜けられないというよりも、抜けようとしない。自分が頼られるのって、これほど気持ちの良いことはないからね。


でも、本当に仕事ができる人は、そんな小さな承認欲求なんぞには、かまってはいない。

そして、全体を見て、「もっと貢献度の高い仕事をしないと」と考えているので、今の仕事を、できるだけ自分がいなくてもいい状態にする。

それは、部下に仕事を委任するのでもそうだし、外注を使って仕事をアウトソーシングするのもそう。とにかく自分への依存をなくし、自分自身は、より高いレベルの仕事にチャレンジしていこうとする。


「この仕事はオレしかできない...」

なんて思っているのは、実は自分の仕事を奪われたくないだけだったりする。その仕事で自分が頼られているから、あるいはその仕事を止めてほかの事をやるというイメージができないから(思考のスコープが狭いから)その仕事にしがみついてしまうって事がよくある。

大企業や官公庁に行くと

「その仕事、意味あんのか??」

みたいな仕事を一生懸命、律儀にやっている人がいるが、それはマジメな訳ではなく、単純にしがみついてるだけかもしれない。(そしてマジメな訳じゃなく、単純に考えてないだけかも。)


あなたも自分の仕事にあてはめて考えてみてほしい。

オレしかできないって思っている仕事、本当は単純に他に何をやったらいいか分からないからじゃないか?本当はその仕事を他の人に渡すのが怖いからじゃないか?本当はその仕事で忙しくしているのが気持ちがいいからじゃないか?なんて事がないか、考えて見てほしい。


怖がる事はない。
これは人間の本質的な心理だから(誰にだって承認欲求はある)
誰にだってあること。何を隠そう、ほかの社長にだってある。

でも、あなたが今の仕事以上の事をやらなければ、チームも会社も成長しなければ、あなた自身も成長しない。同じ仕事を何年もやっていて、仕事のやり方のレベルも変わってないなら、一度、こういう事を真剣に考えてみると良いかもしれない。

そうじゃないのであれば、常々、意識してみよう。

自分がいなくても、この仕事ができるようにするにはどうすればいいか?

最終は自分がいなくてもこの事業が成長するにはどうすればいいか?

を考えることになる。そして、これを実現した人は、とてつもなく大きな資産を作ったことになる。

ーおがわ

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