マネジメント 2017/10/27

成功するには起業するしかない?


From: 寺本隆裕

「成功するには起業するしかない!」

・・・って、どう思います?

ネット見てるとそんなメッセージがあふれていますね。起業してる人はfacebookで楽しそう。そうじゃない人は、早く自分も起業しないと…と劣等感を持ってる。

これ、会社を経営しているものとしては、なかなか屈辱的なことじゃないですか?

ちょっと想像してみてくださいよ。あなたの従業員が、「いやー、この会社にいても成功できないんで今、起業の準備を進めてるんですよね〜」と言いながら、ネットで見つけた変な儲け話に夢中になっている…。

あるいは着々とお客さんに「僕もうすぐ独立して同じようなことするんで、良かったら今度来てください。安くしますから」と、営業活動をかけている…。

っっっっっっくぅ〜〜〜〜っ!!

悔しいですよね……。

サラリーマンはダサくて成功してなくて社長や個人事業主はかっこよくて成功している。会社を辞めたやつはかっこよくて会社に「残った」やつは勇気のないやつ。みたいな。

オレの会社で働くのって、そんなに嫌なことなのか、と。

一方、経営者の立場としては、優秀なやつには社内で活躍してもらいたいし、気持ちよく一生懸命働いて、「あなたの元で働けて本当に幸せな人生です。ありがとうございます。これからもがんばります」と、言ってもらえたら最高なわけです。

なんか、対立してますね(笑)

でもこれって、僕らが次に進むためのチャレンジだと思うんです。

というのも、我々経営者は、社員には全員「成功者」になってもらいたい、って思ってますよね?で、社員も(特に優秀なやつほど)、自分も成功者になりたい、って思っている。

対立しているように見えるけど、大元の部分では一致している。

つまり僕らに課せられたチャレンジというのは、その大元の部分の一致点を頼りに、対立部分を解消して、彼らの成功が会社の成功につながるようにする、ということです。

そのために僕らがやるべきことは、その人以上に、その人の将来や成功について、真剣に考えて向き合うということです。

たとえば、彼らが言ってる「成功」の定義を明確にしてあげる、ということ。

起業したいと言っている人の理由をよくよく聞いてみると…実は、起業することそのものが目的だ、ということもかなり多くある話。

代表取締役社長。

一国一城の主。

この言葉の引力にはすごいものがありますからね。

あるいは「独立して何するの?」と聞いても答えは曖昧で、突き詰めてみると、ただ単に会社を辞めたかっただけだ、ということもよくよくあります。

でも、それだと当然うまくいきません。起業して成功するには、それまでの会社員としての知識以外にも、たくさんのことを学ぶ必要がありますし、どんな事業をなぜ、行うのか?といった「会社の存在理由」がなければ、会社を作ったものの自分の生活や欲のためにお金を稼ぐ、という風に流されてしまい、それが顧客にも伝わって、結局、売上があがりません(短期うまくいったとしても、そんな利己的な会社は長く続かないでしょう)。

成功できると思って会社をやめたら、逆に、もっと状況は悪くなる。その可能性の方が高いわけです。(かわいい社員が路頭に迷ったり、変な儲け話につかまる恐れもあります…)

だから僕らは、社員の気持ちに真剣に向き合いながら、その社員本人以上に、その社員本人の将来のこと、キャリアのこと、家族のことを考えて、その成功を心から支援する。部下が成功できる舞台を、社内に用意する。ということをしないといけません。

たとえば、、、

ちょっと驚くかもしれませんが、あなたよりも優秀な社員の方が収入が高くなる、そんな会社の設計にするというアイディアはどうでしょうか?

意外に思ったなら、ちょっと思い出してみてください…プロ野球チームが、監督や経営陣よりもエースプレイヤーの方が収入が高いとか、タレント事務所の社長より、そこに所属しているスタータレントの方が稼いでいる、ってのは普通ですよね?

そしてエースやスターは、その用意された舞台で、イキイキと仕事をして、成功をつかみ、そしてそれに憧れる、才能ある優秀な若者が、その舞台に上りたいと集まってくる。そして顧客に価値を提供している。

素晴らしいチーム、素晴らしい組織じゃないですか^^

さて、我々はどうあるべきでしょう?

「優秀な人材を惹きつけるために、自社の仕事はどのようなものであるべきか?それを考えるのが経営者の仕事である」by Pドラッカー

寺本隆裕


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