スタッフに仕事を任せられない意外な理由
From:北岡秀紀
先日、クライアントから嬉しい報告をもらいました。
ずっと売上を社長一人でたててきた。
けれど、先月、あるスタッフの営業売上が社長を超えた、と。
数字に興味がなかったスタッフに徐々に数字を意識させるように教育し…
そして、スタッフがセールスしやすいようにトークや営業ツールも改善…
社長が現場に入る時間を減らし…
これを2年くらいかけて実行してきた成果がいよいよ出てきました。
で、面白いのがこの報告の結びの言葉でした。
「営業成績を抜かれたのはちょっと悔しいけれど嬉しくもあります。」
この「悔しい」という言葉、ちょっと違和感を感じませんか?
本来、自分の思った通りにビジネスが変わっていったわけですから、純粋に嬉しいもののはず。
けれど、営業成績を抜かれたのは悔しい、と。
儲かる仕組み < アイデンティティ
スタッフに仕事を任せようとするとき、うまくいかない理由の第一位は実はこの社長の「悔しい」という気持ちです。
自分が会社の中で最も売上をあげている、というのが社長自身のアイデンティティになっている。
なので、営業成績を他の人が抜くと、そのアイデンティティが崩壊します。
仕事を任せられない社長は、スタッフに能力がないだとか、マニュアル化できるような仕事じゃないだとか、いろんな言い訳をします。
けれど、それは自分が第一位のポジションを奪われたくないだけだ、ということがめちゃくちゃ多いんです。
そして、タチが悪いことに本人はそのことに気づいていない、ということ。
冒頭の方は比較的自分の感情を見つめることをやってきた方なので「悔しい」という言葉が出てきましたが…
多くの社長の場合、その感情を別の理由で覆い隠すので「悔しい」という言葉すらでてきません。
けれど、手を変え品を変え質問していくと…
スタッフに任せる仕組みを作ることは大切だとわかっている。
けれど、それ以上に社内の自分の優位性を保つことのほうが大切なんです。
あなたは大丈夫?
子供じみています。
けれど、社長に限らずこの感情はあります。
「自分しかできない」ブラックボックスを作ろうとするスタッフって必ずいますよね。
それにイライラしたことがあるかもしれません。
が、あなたが人に仕事を任せきれていないなら…
同じことをしている可能性が高い、ということです。
自分ですら言葉にならない気持ちを認めるのは大変かもしれません。
なので、まずは自分の感情に素直になってみる、というところから始めてみるといいですよ。
儲ける仕組み>アイデンティティ であるならば、ですが。
-北岡秀紀
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