習慣 2018/05/11

なぜこの2つの質問はダメなのか?


From:北岡秀紀

先日、あるセミナーの懇親会で「夕方になったら集中力が落ちてくるんです。どうすればいいですか?」という質問をいただきました。

私の回答はシンプル。
「普通の人間は集中力が落ちてくるものです。」
もちろんそれだけだと冷たいですので(笑)、集中力の低下を抑える方法などはお話ししましたが…
でも、何をやろうがやっぱり集中力は落ちるものです。

また、別の場でもらった質問。
「このチラシどう改善すればいいでしょうか?」

私の答えはこちらもシンプル。
「チラシで売上が改善するわけがない」

なぜなら彼のお店はショッピングセンターができたために、人の動線が変わりお客が入らなくなったからです。
そもそもビジネスの構造上の問題ですからチラシごときを変更しても意味はなく、店舗を移転するのが常道でしょう。

ここでエセコンサルタントは「ビジネスは立地ではない」とか言い始めます。
実際、彼は何名かのコンサルにそう言われたようで。

まァ、そう言えることもあります。
が!このお店の場合、立地に頼ったビジネスモデルでした。
扱っている商材から鑑みても、移転が最も確実な処方箋です。


2つの質問の共通点


さて、この2つの質問。

ある共通点があります。
それは前提条件が間違っている、ということ。

「夕方になったら集中力が落ちてくるんです。どうすればいいですか?」という質問をしてくるということは、「集中力は落ちずに保てるもの」という前提があるからこそ。

「このチラシどう改善すればいいでしょうか?」という質問であれば「チラシで業績改善できる」という前提があるからこそです。

でも、いずれの場合も冷静に考えればおかしいってわかりますよね。


質問の前提条件は?


何かを考えるとき、まず質問を設定します。
「どうやったら売上があがるのか?」
「どうやったらFacebook広告の費用対効果があがるのか?」
「どうやったらスタッフはついてくるのか?」
などなど。

では、その質問の前提条件は何でしょうか?
冷静に考えれば、その前提条件が間違っていることが大半です。

そして、前提条件が間違った質問からは、いくら考えても正しい答えを導き出すことはできません。

質問を設定するときは「質問の前提条件が何か?」から考えてみると、もっと適切な質問が浮かんでくるはずです。

-北岡秀紀

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