マネジメント 2017/11/17

脳でコミュニケーションを取る方法




From:高木 仁也

ある研究者が言いました

「コレは人間同士の最も直接的な脳と脳のコミュニケーションです。」

神経解剖学的に言えば「コレ」は2人の間の距離を最も縮めるらしく職場に「コレ」があればそれは、従業員が頭だけではなく心も仕事に集中している兆候と言えるみたいなんですが、、、あなたには「コレ」がわかりますか?

(ヒント:もしかすると昨日使ったかもしれません)

これは、人の感情を動かすもので最も伝わりやすい感情であると言われています。また、ポジティブな感情なので目の前の人だけではなく、周りの人にもどんどん伝わっていきます。

事実、イエール大学の研究によると職場では快活な感情や心温まる感情が最も伝染しやすく、不機嫌は伝染しにくく、憂鬱はほとんど伝染しないことがわかったそうです。

しかも、明るい雰囲気は職場における協調体制や公平性や能率を向上させてくれるというのです。

僕もダイレクト出版のオフィスの中でよくやっている?事ですしセミナーなどでお客さんと会った時は自然と溢れてくるものです。きっとあなたも絶対にやった事があるはずです。

人間同士の最も直接的な脳と脳のコミュニケーション。

それは、、、

「笑い」です。

感情を表現する信号の中でも「笑い」は最も伝わりやすいらしく、そもそも人間の脳には笑顔や笑い声を感知する開回路が特別に組み込まれているということがわかっています。

仲が良い人同士だったら自然と笑いが起こったり、笑顔になれたりしますが、逆に不信感や嫌悪感を抱いている人同士は笑いって共有しないですよね。

かといって、、、笑いが良いって聞いても「笑いを起こす」ってなるとなかなか難しいですよね。

面白い話をしなければいけないとか話の最後には「オチ」をつけなきゃいけないとかそもそも、自分はそういうキャラじゃないとか。

とくに、関西で話をする際は「オチ」を付けないと喋るなみたいな雰囲気が漂っていますし、「笑い」を起こすと言われると、難しいという印象があるかもしれません。

僕も、「笑い」を起こすって難しいんじゃないかなって思ったんですよ。

ただ、1200ケースくらい調べたらしいんですが、笑い声っていうのは、話に「オチ」が付いたときではなく、「お会い出来て嬉しいです」といったような平凡な言葉に対する友好的な反応として聞かれる。って事がわかったそうです。

普通に話をしていて、笑顔になる感じですね。

僕達のセミナーに参加していただいた方だと、わかると思うんですが、セミナーの最初に「少し、隣の方と自己紹介してください」と時間を取りますよね。

「貴重な時間をセミナーに投資している方、価値観が似ている方がいらっしゃるんですから、是非、お友達になっておいてください」と伝えて、席が隣の方や近くの人と自己紹介をしてもらう時間をとると、、、

途中から盛り上がりすぎて、3分って言っていたのに、どんどん話し込みすぎて、「終わりですよ!」って言ってもなかなか終わらない。いつも、3回くらい「終わってくださいね〜。」と言っていると思うんですが、あの感じです。

セミナーを運営している僕達も「終わりですよ!」って言いながらも、意識が高いお客さん同士が、笑顔で話をしているのを遮るのを申し訳ないと思う気持ちも反面、セミナーを進めなければという責任もあるので、なんとかして、終わってもらうんですけど、あれって、ポジティブな感情が伝染している感じがしますよね。

その後、会場の雰囲気が良くなって、集中力が上がったというか、頑張ろうってモチベーションをお互いに感じているんじゃないでしょうか。

それくらい、「笑い」には、人の感情を動かすパワーがあるんですね。

人間同士の最も直接的な脳と脳のコミュニケーションである

「笑い」

もし、あなたが社員のモチベーションを上げたい、社内をいい雰囲気にして働きたい、チームの生産性を高めたい、と思ったことがあるなら、

「笑い」を取り入れてみると良いかもしれません。

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