マネジメント 2017/12/15

天才と呼ぶワケ




From:高木仁也

「あまりに完璧なものを見た時、我々は『どうしたらあんなふうになれるのか?』とは考えない。」その代わりに「魔法によって目の前で奇跡が起こったかのごとく熱狂してしまう」と言ったのはニーチェ。

人は自分よりも圧倒的に優れた人を見た時や、芸術品を見た時など、完璧なものを見た時には「どうやってその領域にたどり着けるか?」と考えずに、「この人は天才だから出来たんだ」って理由付けをしてしまうみたいです。

もしかすると、あなたもこんな経験があるかもしれません。

クライアントでめちゃくちゃ仕事が出来る人と一緒だったときに「この人は天才だ」と思ったり

1つの事柄から、複数の方向から物事を考えて様々なアイデアを出してくれる人に対して「この人は追いつけないな」と感じたり

逆に、あなたがクライアントやお客さんと話をしているときに「そんなことまで知っているんですか?天才ですね!」と周りの人から言われたり。

おそらくこのメルマガを読んでいる人は、前者よりも後者の方が多いのではないでしょうか?周りの人から「天才」と呼ばれてきた、「出来る人だ」と言われてきた人ばかりだと思います。

では、なぜ人は自分が届かない存在や、知らないことを知っている人の事を「天才」よばわりするようになるのでしょうか?

なぜ人は自分が追いつけない存在だと思った瞬間に「天才」というラベルを人に貼り付けてしまうのでしょうか?

それには理由があるそうで、、、


ニーチェはその事についてこのように語っています。


“我々の虚栄心や利己心によって天才崇拝にますます拍車がかかる天才というのは、神がかった存在だと思えば、それに対して引け目を感じる必要がないから。「あの人は超人的だ」というのは「張り合っても仕方ない」という意味なのだ。”


つまり、人は「天賦の才を持つ人」と神格化してしまえば自分は関係ないと思うようになるとか。

人に「天才」という才能のラベルを貼り付けることで、自分とは関係ない存在、自分には無いものをもっているから自分はこの人とは違う。と思うことが出来るという事だそうです。

ダン・ケネディがよく言う、顧客の言い訳で「自分の業界は関係ない」って話を聞いたことがあると思いますが、これも似てますよね。

「この方法は自分には使えない」っていうラベルを貼る事によって、今の成果が出ていない自分に対してやらない理由付けをしているというわけです。

とは言っても、天才と思える人は世の中にいますし、「この人には追いつけないんじゃないか?」って思う瞬間もあるとは思います。では、そのような存在になるには、影響力を持った人間になるためには、どうすれば良いのでしょうか?

ニーチェはこのように語っています。


“「1つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、自分の内面に観察の目を向けるだけでなく、他の人々の精神生活も熱心に観察し、いたるところに見習うべき人物を見つけては分きし、あくなき探究心をもってありとあらゆる手段を利用する。」”

“「達人たちは努力によって偉業を成し遂げ、”天才”になったのだ」”


ニーチェが言うには、天才と呼ばれる人は、最初から天才だったわけではなく、努力を行うことによって、周りから天才と呼ばれるようになったというわけです。

「努力をすれば成功できる」とすれば、「自分が成功してない理由は努力してないから」となってしまうので、人は成功している人の事を天才扱いしてしまう。というわけですね。

あなたは、ニーチェの話を聞いてどう思いましたか?


P.S

僕は天才扱いされた事はありませんが、なんだかんだ努力を続けていればなんとかなると思っていた人間なので、今回のニーチェの言葉を聞いて凄く力をもらいました。


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