富とお金 2018/08/15

現金の価値は同じ




こんにちは、石田です。

さて、トレード歴が長いほど、
セオリー通りの展開を想像するために、

「過去の経験上ありうる範囲を
 超えてきてしまうと疑いが強くなり、
 積極的にマーケットに入っていかない」

「過去の経験で多くあるパターンに
 ハマっていないとエントリーしない」

ということはないでしょうか?


相場格言に、
「押し目待ちに押し目なし」
というものがあります。

もちろん、既に自分のトレードスタイルが構築できている方で
「どのような状況であろうと押し目でなければ買わない」
というルールを持っている方は、買わなくて正解もあります。

押し目は何れやってきますので。


でも、

「あぁ、しまった・・・。
 こんなことならどこかで買えばよかった・・・。」

「あの人はこの上昇トレンドに乗って
 大きく稼いでいるのに、
 自分は何をやっているんだ・・・。」

なんて、後悔することがある方もいるでしょう。


このような場面での対応策ですが、
技術面から見ていけば、
様々なアプローチはあると思います。

それらは全て正解ですが、今日は今後の為に、
「棒上げ相場で迷わず買っていく!!」ための
メンタルをコントロールする考え方をお話しておきます。


あ、もちろん、これから上昇する!と言っているわけではありません。
マーケットは常に不確実ですから、どうなるかはわからない。
なので、そうなったときにどうするか?というお話しです。



・・・現金の価値は同じ・・・


あなたが見ていた相場がどんどん上昇しています。でも、


「イヤ、いくらなんでもそろそろ下げるだろう」
「どうせ買うなら少しでも安いところで。」

と考えていたためにこの上昇相場には乗り遅れているとします。


このときのメンタルは


「買ったポイントが高値掴みとなって急落し、
 すぐにロスカットになるかもしれない」

というものでしょう。


例えば普段から1トレード辺り、現金ベースで
10万円のリスクを背負いトレードしているとします。

であれば、シンプルに考えると
「10万円を失ってしまう可能性に対する感情」
が、あなたの脳を支配している状態ですね。


「10万円がなくなるかもしれない!!」
「10万円が惜しい!!!」

だから買えないのです。


で・・・。

少し待っていたら、マーケットが下げ始めました。

「やっと押してきた!!これを待っていたんだよ!!」

と、あなたはいつもどおり、
10万円のリスクを背負い、買いポジションを持ちました。
でもマーケットは、その後上昇することはなく結果的に下げ、

「惜しいと思っていた10万円はアッサリロスカット」

となりました。


更に相場を見ていると、
上げ始めたところまで下落したのであなたは、

「いくらなんでもここまで下げたら上がるしかない!!
 ここは迷わず買いエントリーだ!!」

とマーケットへ入っていきました。

でもマーケットはその後上昇することはなく更に下げ、
「惜しいと思っていた10万円はアッサリロスカット」
となりましたとさ。ちゃんちゃん。


この話で私が一番伝えたいことは、

自分が、もういい加減に下げると思っている場面でも、
よくあるルール(押し目買い)の場面でも、
さすがにこれ以上は下げないだろうと思っている場面でも、

「現金ベースの10万円というリスクは、
 マーケットのどのような場面で背負っても価値は同じ」

ということです。


エントリーする場面で、
あなたは何に腹を決めているのでしょうか。


エッジに腹を決めると思われるかもしれませんが、
上記の話で「10万円がなくなるかもしれない」とあったように
「最終的には現金ベースの損失に腹を決めている」のです。


でも、不確実なマーケットを相手にトレードをするわけですから
「マーケットがどのような場面であっても負ける可能性はある」
わけです。


どのような場面でも、
「常に現金ベース10万円のリスクが同じ可能性で付きまとう」
わけですから、どこでリスクを背負っても結果的に同じ。
「どうせ負けるなら、買わなかったことを後悔したくない!」
と考えることも出来ます。


このように、

「現金ベースの価値は同じなのだ」
と意識することができるようになれば、

「ここで買わなくても他で10万円負ければ結果的に一緒か。」

と考えることができ、ものすごい勢いで
上げている時に追撃で買うことが出来るようになります。


それではまた!



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