マネジメント 2017/07/25

道の駅にもコアコンピタンスがある

週末、ちょっとのんびりしたかったので
道の駅巡りをしました。

道の駅って、場所によってそれぞれの良さが異なっていて
とても面白くて好きなんです。

例えば、果物を中心に扱っていたり、野菜を中心に扱っていたり
その地域特有の商品を目立たせて品揃えをしています。

ある道の駅では、イチゴをそのまま使ったソフトクリームが
甘酸っぱく、さっぱりしていて、その道の駅を利用した人の
ほとんどが購入し、談笑しながら食べている光景をよく見ます。


そんな光景を見ていると、食べるつもりはなかったのに
僕もつい買って食べてしまったり、家に遊びに来た友達を
連れて、また食べに行ったりと、いつの間にかリピーターに
なっています^^;(笑)


美味しい一品がある道の駅は繁盛していますが
中には繁盛していない道の駅もありました。

何故だか解りますか?

繁盛していない道の駅は、何がオススメなのか解りにくく
なんでもかんでも商品を、ただ陳列していて、面白みに欠けているんです^^;

その地域の良さ、つまり強みを活かせてないんです。

“強み”なんて、ありきたりな言葉で、なんだそんな事か
と思われたかもしれませんが、僕は色んな企業を見てきて、
強みを活かせていない会社が多いという印象を持っています。

日々の忙しさに追われて、強みに気付いているにも関わらず、
うまく活かしきれないまま「大変だ大変だ…」と言っている方もいます。

今日は、そこについて少し話したいと思います。

先週、あるチームのトップと
そのチームのコアコンピタンスを見出すための
ディスカッションをさせて頂いたときの事です。

色々と話しをしていくなかで、そのチームは
結束力の強さがコアコンピタンスの一つだと判断しました。


チームのトップからも、そのことを改めて自覚できて
良かったと言ってもらえました。

結果的に、自社のコアコンピタンスが、結束力の高さだと見出したことで
社内の意思決定の速度を、もっと上げていこうという方針も決まりました。

そのチームも、普段は忙しく業務に追われ、様々なことが後回しに
なっている状態だったのですが、こうしてコアコンピタンスを見直したことで、
忙しい中でも、このメンバーの強みであるなら、そこを活かした
業務改善としてやっていけるだろうという判断ができました。


コアコンピタンスとは、
『競合他社が真似できない核となる能力』のことです。

他社の強みは客観的に見ることが出来ても、自社の強みとなると
どうしても“現状良い部分”に目が行ってしまうので、視点が狭まり、
“核となる能力”を見落としてしまいがちです。


そのせいで、本当の強みではなく、今伸びている部分が強みだと
思い込み、間違った目標設定をしてしまったり、チームのモチベーションを
保てないということが起こります。


最初に話したイチゴのアイスが美味しい道の駅も、
お店の人からすれば、たかが250円のソフトクリーム。

他に単価の高いものをアピールした方が、たしかに一時的には
儲かるかもしれません。

でも、その道の駅の中には、レストランが2店舗あり、
駐車場の向かいには、地域特産の花が咲く花壇があったりと、
ちらっと立ち寄り、特産品の買い物をするだけではなく、
そこで食事をしたり、散歩をして帰る方も多い・・・

そうすると、食後のデザートとして、または暑い中散歩をする時の
ひんやりスイーツとして、その場で食べれるさっぱりとした
ソフトクリームにどれだけの価値があるか・・・


その強みに気付いて、強みを活かした戦略を立てることが
とても重要になるのです。


あなたの会社、チームにとってのコアコンピタンスは何でしょうか?
ちゃんと認識できていますか?また社員とも共有できていますか?

会社を成長させたい、事業を安定させたいなど
色んな想いがあるかと思いますが、どう進めて行くかは戦略次第です。

その戦略を良いものにしようと思うのであれば
是非、コアコンピタンスに沿った目的を明確にしてから
戦略を決めてみてください。

それが、ちゃんと出来ているか見直してみるのも良いかもしれませんね。

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