マネジメント 2017/01/03

暗黙のルールなんて、わかりません

FROM:本郷卓也(GrowthU認定コーチ)

これは先日、ある出張先のホテルから見える景色です。
とても綺麗だったので、ドローンを飛ばして撮影してみました(^^)

近頃、ドローンも規制が出来たことで遊ぶ以上はルールを守らなければなりません。

海外でも、そうした規制が出来ていたことは新しい発見でした。
その要因というのが、過去ドローンは墜落が多かったらしく危険があると判断された為でした。

遊びというのもルールがあってこそ、楽しみが生まれます。
ルールなき遊びは何でもありになるので、楽しさは一瞬だけで飽きてきます。

制限の中で、どう駆使するかが楽しさだったりします。

今回も、出張先でドローンを飛ばして楽しむ為に
事前に現地の人に確認を取りました。

ここで面白い現象が起こりました。

あるガードマンに確認を取ってドローンを飛ばしていると
ガードマンとは違う現地のセキュリティー係に声を掛けられ
「一切ここで飛ばしてはダメだ」と指摘を受けたのです^^;

僕は「あれ?さっき、ここのガードマンに確認したら離れた場所から飛ばすのはOKと言われたよ」と説明しました。

するとセキュリティー係からは、「それは間違ったルールだ」と言われたのです。。。

それは申し訳ないと謝罪したのですが、どうも気になったので
他の人達に聞いて回りました。

滞在していたホテルの支配人、ガードマン、他のセキュリティー係、etc、、、

しかし聞く人によって話が全く違いました。

せっかくドローンを飛ばして、いい景色を撮影したかったのに
何が正しいルールか解らなくなり、ついには現地の警察に確認を取りに行きました。

すると警察から言われた話は
「飛ばしてもOKだけど、人に当たらないように気をつけて欲しい。
 出来れば、ホテルのテラスから飛ばしてもらって、人から離れた距離で
 撮影するのであれば大丈夫ですよ」と、、、

「現地の警察が言うことであれば本来、正しいルールですよね?」と
警察に念押しで確認したので、安心して飛ばすことが出来ました。

もう誰からも指摘を受けることなく、ドローンを飛ばし
とても素晴らしい景色が撮影できました。

この時、思いました。

ルールというのは浸透しなければ意味がない
ということです。

そもそも、ルールに対する認識が間違っていれば
なにか実行しようとする人も間違った行動をしかねないのです。

もし、地元警察に確認を取っていなければ安心して
ドローンを飛ばすことはできず楽しみながら素晴らしい景色を撮影することも
出来ませんでした。


この、ルールというのは仕事をする上でも、重要です。

例えば、あるプロジェクトを成功させるにしても成功という定義を決めたり
会社の文化、価値観から、やってはいけないルールなど沢山あります。

あなたの部下は、ちゃんとルールを理解していますか?

例えばお客さまから返金請求が来たとき、
感情的には納得できなかったとしてもできるだけ
さっさと返金して新しい良いお客さんに時間を使う、というルールなのか、、、

それともたっぷりと時間を使って返金できない旨を説明し
法的なトラブルにならないよう時間を使う、というルールなのか、、、

遊びや、スポーツ同様に、仕事でも正しいルールを理解していなければ
ルール違反を犯してしまい、最悪はペナルティが発生します。

つまり、正しくルールを理解していない人は
間違った行動をしても、おかしくありません。

今回の僕みたいに^^;

先日、ロイスとのミーティングの中で
そのルールについて、サッカーを例えに教えてくれました。

サッカーも、ここがフィールドだというルールがあり
手を使ってはダメだというルールがあり、ゴールポストに
ボールを入れなければ点数にならないというルールがあると。

ルールを、サッカー選手が知らなければ
それはサッカーではなくなります。

会社、ビジネスにおいては
ついつい、こんなルールは知っていて当然だろうと
いつの間にか、暗黙のルールになってしまいがちです。

しかし、暗黙のルールは
とても難しいのです。

ルールは、明示してこそ
シンプルになり、解りやすくなります。

解っているからこそ、そこで活躍し続けやすくなるのです。

もし、部下に対して「なぜ、できないのだろう?」と思うのであれば
ルールそのものが、しっかり浸透しているか見直してみるのも良いかもしれませんね。

関連記事