マネジメント 2017/02/07

シンプルで簡単に使える問題発見法

FROM:本郷卓也(GrowthU認定コーチ)

「ギコギコ!ギコギコ!」


僕「ん?これ車の足回りから?」
友人「せやねん、、、実は、、、」


先日、ちょっとした買い出しに出かける必要があったので、遊びに来ていた友人の車に乗せて貰う機会がありました。

友人には、買い出しに行く店までの運転も頼み、快く引き受けて貰いました。走り出して、しばらくすると河川敷沿いの車道に入りました。そこの道路は、所々ですがボコボコしていて自分たちが乗っている車がそのボコボコしているところを通過する度に、「ギコギコ」と変な音が聞こえてきました。

どうやら友人は、最近この車をトラックに当てられたそうです。しかも自分の駐車場に止めていたにも関わらず^^;

話を聞くと、どうやら友人が車を止めている同じ駐車場内にトラックも駐車されていたらしく、そのトラックが明け方に出勤する際何を、どう間違えたのか友人の車に激突し、そのまま友人の車を数メートルもトラックで押し切ってしまったそうです。

駐車していた友人の車は、駐車場に止めていたので当然ですがサイドブレーキを引いた状態にしたり、とにかく動かないようにロックして止めているのに、そこをトラックで押して動かしてしまうとトラックのパワーの方が強いので、友人の車に負荷が掛かり部品が壊れてしまいます。

僕は、「凄い災難な話だな、、、」と友人に言うと友人は悲しそうに頷いていました。

僕も昔、車の修理をしていた頃があったので解るんですがこういった事が起きてしまうと、修理するのにも、しっかりと原因を特定することが重要です。

昔は、雑な修理工場だと、ざっくりとした見積もりをして故障原因に関係する部品を、丸ごと交換としていました。(今ではコンピューター診断で故障原因を特定しまう)

結果的に、一つひとつの故障箇所を交換していくと全部交換することになったケースも無くはないですが滅多にある話ではありません。僕の場合、出来る限り余分な出費をお客さんにさせないように効率よく問題発見をするように心がけ、故障箇所の特定をしていました。


車の故障の原因を特定する。


それはビジネスの世界でも、よくテーマになる「問題発見」です。問題発見は、注意しないと落とし穴にハマってしまいます。一見、そこが問題と思われがちですが実は、そこじゃなかったなんてよくある話です。


では、どうすれば問題発見を効率よく出来るか?


それは、”仮説の質を上げる為に、良い質問を考える”です。

質の良い問いを投げかけるほど良い答えが返ってくると僕は以前、とても尊敬している人に教わりました。その質問力を高める為に、昔から僕がやっている方法。それは「ギャップアプローチ法」です。

使い方は、シンプルで「現状と理想」の二点の間に発生するギャップを見つけ何をすべきか?何が足りていないか?問題は何処なのか?を考えていきます。しかし、これだけだと具体的に問題を絞り込むのにもの足りなさを感じます。

そこで、今日は、この「ギャップアプローチ法」を、更に簡単にしてもっと使えるようになる方法があるので紹介します。


それは、「Mind、Action、Result」というこの3点のフレームから、それぞれの「GAP」を見つけ出す方法です。

「戦略、実行、結果」が解りやすいので、この3点で説明すると、戦略を考え、実行したが、結果が思った内容と異なっている場合、一つ前に戻り、見直します。

「実行と結果の、どこにギャップが生じたのか?」

「その実行と戦略が間違っていなかったか?どこにギャップがあったか?」

などで、「ギャップ=問題」を見つけます。

これは以前、僕がロイスとエリックから教えて貰った方法でこの3点を使うことで以前よりも問題発見が、簡単になりました。

通常は、2点だけで考えるのですが3点で考えることによって更に分解できるのでより具体的に問題を絞り込むことが可能です。

如何でしたでしょうか?

先程、車の修理の話で、とても重要と書きましたがビジネスの世界でも同じ事が言えると思います。是非、今なにかで問題や悩みを抱えているのであればこうしたフレームワークを使って、良い質問を見つけられてください。

そうすることで本当の問題が見つかるかもしれません。


P.S.
ちなみに、「GAP」という単語は「痛みを得る」という単語の頭文字を取って出来たそうです。

痛みは、嫌なので是非、見つけて解決しましょう。

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