マネジメント 2017/03/20

コヴィー博士からの推薦文



From:ロイス・クルーガー

今日はあなたに、私がコヴィー博士とした経験についてお話ししたいと思います。彼が私の本に推薦文を書いてくれたんです。本を出版する人は皆、当然のように、コヴィー博士からの推薦文を欲しがりました。私も、博士にお願いをしました。

でもその話をする前に、それまでの過程についてお話ししたいと思うんです。

まず最初に話したいことは、なぜ私が本を書くことになったのか。私は本を書くような人間ではありません。
学校では英語のクラスでの成績が悪かったんです。正しい発音とか、正しい文法ができなかったので、私は言葉をシンプルにしようと努めてきました。

ある日、私のところに、とある人が来てこう言いました。

ロイス、一緒に101冊のe-bookを書いて、オンラインで発売しないか、と。この男の人は、すごく私が尊敬してる人なんです。彼はこう言いました。あと、もう1人、有名な人を連れてこようよ。そしてオンラインで売ったら、セルフヘルプの本が沢山あるライブラリを作れるよ。すごく簡単なフォーマットだし。みんなに読んでもらえるように… だから、100日間で101冊の本を書こう、と。

こう言われたんです。

さて、私はそれを目標として設定しました。私たちは97日で101冊完成させました。100日かからず97日でできたんです。びっくりしました。表紙もきちんと付けてオンラインで販売しました。この経験が、私に「本を書く」ということを始めよう、他の人から本の書き方を学ぼう、と思わせたんです。こんな自分が本当に何か書くなんて、謙虚な気持ちになりました。

これが簡単な背景です。

さて、その当時、ちょうど私は、コンサルティングトレーニングの仕事のフォーカスをどこにしようかと考えていたタイミングでした。そして、日本にフォーカスしようと決めました。なぜなら日本は本当に素晴らしい国だからです。私は日本の美しさが好きです。禅も好きですし、シンプルさが好き。日本の美しさが好きです。人々も素晴らしいです。非常に素敵な国です。

ちょうど私がその決断をしたときに、友人がやってくれた大きなセミナーで、とある女性がやって来て、私の日本でのエージェントになりたい、と申し出てくれたんです。私は考えました。これは、運命のタイミングではないか。彼女は素晴らしいエージェントだから、2人で何かうまくできるんじゃないか、と思ったんです。

そして、承諾すると、彼女がこう言いました。「まず最初に、本を書いてください」と。私が、え、何? 何? と言ったら、「本を書いてください。本が必要です。本で信頼性を高める必要があるんです。日本では、信頼性を高める方法としては、本を出すことがいいんですよ」と。

そして、本を100日以内に書いてほしいと言われました。
私が「なぜ100日?」 と聞くと、彼女は「だって前やったんですよね、100日で。101冊を100日で書いたんですよね。今回は1冊なんだから、書けますよね、100日あれば」と。

というわけで、私はアウトラインを書きました。そして、200ページ以上の本を書き挙げました。100日間で。今回は97日では終わらず、100日かかりました。それが『8つの鍵』という本です。日本で出版されて成功しました。

その時に、この本をどのようにヒットさせられるか、より多くの人に届けるにはどうすればいいかと考えたときに、コヴィー博士の名前が思い付いたんです。『7つの習慣』は日本ですごく人気でしたからね。私は、もしかしたらコヴィー博士に、推薦文を書いてもらえるかもしれない、と思ったんです。ほかにも日本で推薦文を書いてくれる方が1人か2人くらいいるんじゃないかと。そうしたら、何人かが手を上げてくれたんです。そして素晴らしい推薦文を書いてくれました。

さて、コヴィー博士の書いてくれた推薦文ですが、私はとても謙虚になりました。なぜなら、彼は私に対する尊敬の念を記してくれて、そして私が、そんなことまで気付いていないだろう、と思っていたことも、書いてくれたんです。私に教訓を教えてくれたんです。たとえもし、あなたがすごく多くのことを誰かから得たとしても、相手はあなたにもっと与えてくれるんだ…ということです。

そして、相手の助けが必要なとき、頼みたいと思ったときに、「でも今まで、こんなにしてもらったんだから、また頼むのはどうかな…」って思うことがあると思うんです。これはお金だけの話ではありません。お金を超えた富です。これが教えなんです。

この経験から何を学んだか、コヴィー博士と働いて何を学んだか、よく考えるんです。一番覚えていることは、私が彼と一対一で座っていて、彼が私に教えてくれていた時のことです。そして「知識」という素晴らしい贈り物をくれました。「理解」という贈り物をくれました。時に、私を正してくれたときも、私に何かをくれたこともありました。

彼が私にくれた贈り物は、長年の中にわたって物事を「理解」するという富、つまり、「お金を超えた富」なんです。それがしっかり推薦文の中に込められていたんです。

さて、あなたとその推薦文をシェアしたいと思います。
これを聞きながら、たくさんの贈り物を感じてくださると思います。

引用。

あなたの人生を変えるようなこの素晴らしい本は、永続的に続く富を得る方法を教えている。多くの人は、金銭的な富や物質的な富にフォーカスしているが、本書は金銭的な富を超えて幸せをつかむ方法を教えている。

ロイスは全ての読者に永続的に続く幸せを得る方法を教えている。『8つの鍵』は、前向きかつ多くの人に貢献できるような人格を形成するプロセスを手助けするだけにとどまらず、富の形成にも焦点を当てている。本書の核となる、永続的な幸せをもたらすサイクルへの8つのステップは、幸せと金銭的な富を同時に達成するための方法を示している。

私の著作である『7つの習慣』のサブタイトルは、人格倫理を回復する、である。『8つの鍵』もまた、自分自身を形成するのが最初のステップだと強調することにより、人格というテーマを称賛し、重要視している。信用できる人間であること、崇高な人格や高い能力を持つことが信頼へとつながる。そして、信頼は効果的な人間関係構築の基盤となるのである。

このような言葉がある。人格は幸せの基盤であり、幸せになるには人格が必要なのだ。そのことを、本書はよく示している。富と幸せは、まず自分の人格にフォーカスすることによって生まれ、そして相互的な人間関係によって育まれる。幸せを統治する方法や幸福について理解することは、あなたにとっての宝物になるだろう。本書はそのような原則を教えてくれる。原則を学び、それをあなたの人生に実践することで、本当の幸せが得られる。

ロイスは、これまで携わったビジネスの70%をアメリカ以外の国々で経験してきた人物である。あるときはフランクリン・コヴィー社の創設者の1人として、同社の世界的拡大の指揮を執った。世界のさまざまな素晴らしい文化の人々と肩を寄せ合う中で、彼の素晴らしい感受性を持って、訪れた国々特有の文化やユニークさを理解してきた。ロイスは何百ものワークショップを行ったり、世界中の何千人もの人々にアドバイスを与える中で、豊かに多様化している、世界中にいるたくさんの家族たちに対する深い感謝と愛を感じるようになった。彼はその中で出会った人々、一緒に仕事をした人々と、何十年もの年月にわたって続いている深く、そして消えることのない人間関係を築いてきた。

本書を読み進めるにつれ、あなたは素晴らしい精神と知恵を見つけることになるだろう。本書は非常に読みやすく、そして理解しやすいように書かれている。それぞれの重要ポイントを表現した逸話を多数紹介した本書は、興味深く、心を打つようなレッスンにあふれている。本書は、自分自身の人生で本当の幸せを見つけた著者によって書かれている。ロイスがこの本で、その知識と富をあなたに分け与えてくれるだろう。


さて、私がこれをコヴィー博士から受け取ったとき、非常に謙虚な気持ちになりました。これは本当に大切な贈り物です。なぜこれをあなたにシェアしてるのかというと、私の本を読んだり、コヴィー博士の本を読んだり勉強する中で、幸せや富について、そしてあなたの人生の意味について、あなたの生きている意義について、あなたがどこに向かうかについて、贈り物を探してほしいんです。世界中の著者が示している贈り物を見つけてほしいんです。

そしてあなたの未来が本当に素晴らしいものになるように役立ててください。
ありがとうございました。

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