富とお金 2019/07/19

金より大切なものを子供に遺す




友人のOJが相続した遺産の1800万円を1年で使ってしまったという話を聞いた。ほとんどが酒とドラッグに消えたのだ。2年たっても何の改善もなく、OJは友人の家の地下室に居候し、酒代を稼ぐために奔走する日々を送っている。

あなたは自分の子供にどうしたいだろうか?財産を相続させるつもりだろうか?


PRの妻TRは、子供に何も遺さないつもりだ。彼女は子供に良い教育を受けさせ、物事を正しく判断するモラルを身につけさせ、自分の人生を生きる自由を与えることが最善だと信じている。

これは親として勇気ある姿勢だと思う。私も子供に何も遺さないと決めている(子供が遺産をあてにして現状に満足しないように)。しかしPRも指摘しているように、子孫の繁栄を望むことはとても根本的な願望であり、DNAに組み込まれているのだ。それはあなたが配偶者に、魅力的で元気で思いやりのある相手を選ぶのと同じことだ。

ただ、子供には何もしないのが一番だとは分かっていても、それはとても難しい。

最終的な答えはまだ出ていないが、とっかかりになる提案をしよう。


1. 財産は遺さないと子供に繰り返し伝え、現状に満足しないようにする。そうすれば遺産目的で殺される心配もなくなるだろう。

2. 子供を甘やかさない。まわりの子供より小遣いを少なくし、プレゼントはあまり与えないようにする。プレゼントは誕生日とクリスマスだけで十分だ。

3. 友達が持っているからという理由でものを買い与えない。

4. 子供に3つの仕事を与える。1つめは学業だ。良い成績を維持できないなら他のことをさせてはいけない。2つめは家事の手伝いで、毎週4時間は家事をしっかりやらせる。金は与えずに単調な仕事をさせ、それが家族の義務であることを分からせよう。3つめは自分のための仕事だ。働ける年齢になったらすぐにバイトをさせ、自分の金は自分で稼ぐよう促し、習慣にさせる。

また、貯蓄の習慣も身につけさせよう。最も簡単で最適な方法はジャスティン・フォードが開発したプログラムで、後に書籍化もされた『Tree with Wealth』(邦題『「とみのなる木」の育て方』)を読ませることだ。

この本を読めば稼いだ金(小遣いも)を将来の成功のためにどう使うべきか、シンプルで完全な戦略を学ぶことができるだろう。

そして子供に「ダメだ」と言うようにしよう。きっとあなたも私と同じように子供に対して「いい」と言うより「ダメだ」と言う方が多いだろう。子供は「ダメだ」という短いが愛情のある言葉を必要としている。

これは十戒のようなルールではないが、とっかかりにはなるはずだ。

マーク・M・フォード

                Presented by インベストメントカレッジ

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