富とお金 2018/09/28

目標を書き留めるべき理由




人生の目標やマスタープラン、毎日/毎週/毎月/毎年のタスクリストを書き出すことを、私はあまり人に勧めてこなかった。なぜなら、成功に関する多くの一般常識には賛成できないし、成功者のほとんどが支持する習慣には抵抗があるからだ。しかし、自分が長年目標やタスクを書き留めていたら、仕事が非常にうまくいくようになった。だから今回は私も時流に乗って、このことをあなたに勧めたいと思う。

目標をどのように設定し、整理して実行するかは私独自のものであるが、それらを紙に書き留めるというアイディアは新しいものではない。そして、昨日読んだトム・ベイ著『Look Within or Do Without』(仮邦題『よく見て、うまくやる』)の中で、たまたま次のような研究結果を見つけたのは幸運だった(しかし、この素晴らしい研究を除けば、内容的にはたいした本ではない)。トム・ベイによると、同校卒業生の10年後の経済的状況についてハーバード・ビジネス・スクールが調査したところ、以下のような結果になった。

*27%が経済的援助を必要とする。

*60%もの人がその日暮らし。

*10%の人しか経済的に快適な生活を送っていない。

*たった3%の人しか経済的に独立していない。


さらにこの研究は目標設定の有無に着目し、興味深い相関関係を見つけた。

*経済的援助を必要とする27%は、今までの人生で目標設定をまったくしていなかった。

*その日暮らしをしている60%は、生きるための必要最低限の目標しか設定していなかった(その日1日をどうやって生き抜くかを考えるだけ)。

*快適に生活している10%は、大まかな目標と5年後の生活までは見据えていた。

*経済的に独立している3%は、目標とそれを達成するために必要なステップを書き留めていた。


これらの結果は多少完璧すぎるが、因果関係については驚かない。頭が良くて野心がある人を私はたくさん知っているが、彼らは望むものを得るために必要なツールはすべて持ち合わせているし、休みなく働いている。しかし、望み通りには前進できないのだ。もし、私のアドバイスどおりに目標を設定して書き留めておけば、彼らのビジネスはより向上するだろう。毎日具体的な計画を立て、仕事を早くこなすのと同じことだ。それにもかかわらず、ほとんどの場合で私のアドバイスは一笑されてしまう。

目標を書き留めたくない人の気持ちも理解できる。効果の根拠がないように思えるし、平凡すぎるからだ。こんなことは知性が低く、個性のない人には役立つかもしれないが、自分には関係がないとあなたは思っているかもしれない。

それはまさに、私が以前感じていたことだ。何年もの間、ポジティブシンキングや個人の力、自己啓発の類をばかにしていた。しかし、その後私は偶然にもデール・カーネギーの「人を動かす」プログラムに出会い、私の自己啓発に対する考え方は変わったのだ。

私が目標を設定し書き留める効果に懐疑的だったときは、平均的な給料以上に稼いだことはなかったし、重要な個人的プロジェクトを一つもやり遂げることはできなかった。そして、私にとっては屈辱的だったが、人生を構築するための陳腐で優れたこのアドバイスを受け入れることによって、私は常に20倍以上稼げるようになったし、長年温めてきたほとんどすべてのプロジェクトもやり遂げたのだ。

目標の設定がハーバード・ビジネス・スクールの卒業生に効果があったのなら、あなたにも同じようにあるのではないだろうか?

マーク・M・フォード

                                                Presented by インベストメントカレッジ

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