富とお金 2018/04/11

収支サイクルに必要な期間は…




こんにちは、石田です。


毎年この時期になると思うのですが・・・。

巷では新年度を迎えて昇給したり、
環境が変わって大きな変化が生まれたり、
何らかの節目となる季節ではありますが、

トレーダーに関して言えば、
トレードの実力が自動的に昇給するわけでもなく、
マーケットが4月でリセットされるわけではありません。

つまり、トレードの世界では

4月だからといって、何か自分の都合で
区切りをコントロールできるものでもなく、
何かが変わるわけでもないということですね。


もちろん、自分の心の中で気持ちを
新たにリセットして取り組むことは出来るので
これまでトレードで負け続けていた場合は

「よし!これから心機一転頑張るぞ!」

と、気合を入れなおすことは出来ますので、
もしみなさんも、そう考えているのであれば、
今日の話は何らかの役に立つのではないでしょうか。


今日のメールマガジンのテーマは、
「区切りつながり」で「トレードの収益の区切り」
についてお話しようと思います。



トレーダーの成績の話でよく

「今年は○○円儲かった!」とか、
「去年は負けたけど今年は勝てた!」
というフレーズを耳にすると思いますが、

これは1年間という期間を通じて
「買ったり負けたりした損益を通算した結果」
を話しているわけです。

この視点から見る
「トレードの収益の区切り」は
トレード暦の長さや技術力はもちろん、

どのようなトレードスタイルでも
関係のない「共通の基準」での話です。


しかし、普段自分のトレードで収益を清算したり
「勝ち負けの判断を行う期間の基準」は人それぞれです。

1週間、1ヶ月単位で自分の成績を清算するトレーダーもいれば、
「目先の1トレードの成績に一喜一憂して大騒ぎするトレーダーもいる」
わけです。


実はここにトレーダーに顕著に現れる傾向があります。


それは、上記の、
「一喜一憂」でもわかるように、負け組トレーダーほど、
「トレード収益結果を区切る期間が短くなる」のです。


これは

「どのようなトレードスタイル(ルール)にも、
 成績が良いときと悪いときの波があり、それを繰り返すものである」

というとても重要なポイントが理解できていないからです。
理解できていないとは、仮に知っていたとしても
「正しい意味が腹に落ちていない」ということです。


そのために、「エントリーしては負け、こりゃ駄目だ」と
トレードをやめればそのルールがうまくいくさまを目の当たりにし、
大きなストレスを抱えてしまったりするわけです。


もしみなさんに心当たりが有る場合、
次の3つの知識を頭に入れることによって、

「トレード収支の区切りの期間を
 バランスよくコントロールできる」

ようになり、一喜一憂せずに粛々とトレードを継続し、
一人前のトレーダーとして立つことができるようになります。


1)自分のトレードスタイル(ルール)の収支サイクルを知る

トレードの収支は良いときと悪いときの波があります。
そしてその波はトレードスタイルによって各自異なるものです。
まずは自分自身のスタイルのサイクルがどのようなものかを知ります。

チェックポイントは、
「収益が良く伸びている期間」と「収益が深く落ち込む期間」
が、どの程度のスパンでやってくる傾向があるかを見ます。


2)そのサイクルには偏りが生じることを理解する

収支のサイクルの波に1で目安をつけたとしても、
その波には偏りが生じることを知ってください。

例えば収益の伸びる期間が3カ月おきに訪れていたとしても、
それが1カ月おきになることもあれば、4カ月おきになり、
また3ヶ月に戻ることが有るということです。


3)そのサイクルは将来変化する可能性があることを知る

せっかく自分のトレードスタイルの収支サイクルをつかんだとしても、
残念ながらそれが永年にわたって繰り返すことは約束されていません。
なぜなら、マーケットは常に進化&変化を繰り返しているからです。

なじみのある銘柄のチャートが時として
「初めてみるチャート形状を描く」事が有るように、

出来高の変化、証拠金の変化、
市場の変化、トレード環境の変化によって
マーケットは進化&変化を繰り返します。

マーケットの動きは収益カーブの動きに直結しますので、
大きな変化が起これば、トレード収支サイクルにも
大きな変化が起こるのです。


いかがでしたでしょうか。


みなさんがこれら3つのポイントを
常に意識していればおのずと、

「自分のトレードスタイルの優劣判断に
 最低限必要な期間は黙ってトレードを継続する」

ことが出来るようになります。

今一度、自分のトレードスタイルを
振り返ってみてはいかがでしょうか^^


それではまた!


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