早起きは3億の得
「時間は、道具として使うべきだ。くつろぎの長椅子としてではなく」
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ
本日は、先週あなたが設定した4つの重要なゴールの全ての達成を保証しうる、朝の習慣について話していこう。
このシステムはとても素晴らしい。なぜなら上手くいくからだ。これまでにあなたが読んで「これはダメだ」と思ったものや、試してみたけれど上手く行かなかったものと同じだ、と思い込むのは大間違いだ。
私の知っている(もしくは見聞する)成功を収めているビジネスマンは、みんな朝早くに仕事につく。これが熟達した一流の人たちの普遍的な特徴であるので、私は、これが成功への秘訣だと言いたい。
ベンジャミン・フランクリンは、こう言った。
「早寝早起きは、人を健康に、裕福に、そして賢明にするものだ」
私はこれを聞き、かつては「これは清教徒(宗教に厳格な人)のプロパガンダなのだ」と思っていたものだが、今ではこう思う。賢者による観察に基づく所見なのだと。
健康、裕福さ、そして賢明さ。裕福についてから、始めよう。なぜなら、それこそが私たちがこの場にいる理由だからである。
朝早く始めると、どのようにして裕福になるのだろうか?
オフィスが静かな早朝の時間帯ほど、あなたの思考や一日の計画をたてるのに適した時間帯は他にない。電話がかかってきたり、他の邪魔が入ったり煩わされないだけではなく、これから始まる一日の可能性が広がっているのだ。
孤独でいることは、リラックスした瞑想的なムードを促す。のびのびとした感じで好きなように遠慮なく考えることができる。ほどなく、その場は騒々しくなり、プレッシャーがかかってくる時には、何が重要なのかに注意を払うことが難しくなるだろう。自分の注意力が、一度にいくつかの方向に向けられていると感じることになってしまう。締め切りのプレッシャーを感じるようになり、さらには悪いニュースが舞い込んできて、生産的ではない悪いムードになってしまうかもしれない。
ほとんどパーフェクトといってもいい朝の習慣
何年もの間、私は何百もの時間節約術や時間管理システムを学び、何十もの方法を試してきた。そして、この後に紹介するシンプルな3ステッププログラムこそが、最高なプログラムなのだ。
◉ステップ1:インプットする(時間:約15−30分)
まずは、一週間のTo-Doリストから始めよう。(1週間のリストは、1か月のTo-Doリストを基に作られる、その1か月のTo-Doリストは1年のTo-Doリストから、そして1年のTo-Doリストは5年の人生のゴールのリストから考えて作られる。)
一枚の紙に、終わらせる必要のあることを手早くメモしよう。この時に気をつけなければならないのは、最も大切な最高のゴールに一番の注意力を確実に向けるということだ。
そして、e-mailにさっと目を通そう。メッセージを読んではいけない。それをしてしまうと、身動きが取れなくなる。ただ、さっと見るのだ。他に何か、すぐさまにしなければならないことがあるかもしれないので。それがあるときは、追加してそれに時間を使うことになる。
次に、留守番電話のメッセージとFAXと手紙などをチェックしよう。どれにも返答してはいけない。ここですべき仕事は、ただそれら全てを整理すること。そうすることで、今日何をするのか、誰かに委任できるのか、後でできるのかを見極めるのだ。
これらを全て終えると、朝の習慣の第1ステップが完了したことになる。これで、その日のうちにやってしまいたい仕事を、全て集めたことになるからだ。これによって、何か大事なことを忘れてはいないか、と心配する必要がなくななるだろう。そして、どれくらいの量の仕事を終わらせなければいけないか、現実的な見積もりができるようになるのだ。
◉ステップ2:仕分けして、順序をつける(時間:15〜30分)
さて、ここからお楽しみの時間だ。きれいな一枚の紙を用意しよう。インデックスカードでもよいだろう。一番上に日付を書く。いま集めた情報を、全て参照しよう。そして、今日が終わるまでに達成したい15から20のことを選ぶのだ。
しかし非現実的になってはいけない。一日に10時間稼働するとしても、その時間内に15から20件以上のことはできない。それに、あなたが必要なこと全てを達成するために1日10時間以上働く必要もない。
選んだ15から20の事項のうち、4つか5つにマーカーしよう。これらは、「重要だけれども緊急ではないタスク」だ。この「重要だけれども、緊急ではないタスク」こそが、あなたの人生のゴールへと、一歩前へと進めてくれるものなのだ。
これらのタスクをすることが、あなたの成功にとって決定的に重要な意味を持つ。でも、それらの優先順位を上げなければ、ほとんどと言っていいほど、やり損ねてしまうことになるだろう。(なので、その重要なもの4つか5つに、マーカーするのだ。)
それぞれの項目の右側に、それぞれどれ位の時間がかかると思うか、示しておこう。(私は右側に、累積時間の小計を管理している。そうすると、私自身がやりたいことと、どれくらいの時間をそれに費やさなければならないかの間に、関連性ができる。)
一般的なルールとして、どれ1つとして1時間以上かけないように、タスク全てをスケジュール化するのが良い。15分から30分のタスクにするのがベストだ。もし、数時間かかるようなタスクがあれば、細分化して、数日に分けて行うことだ。時間に余裕を持たせることで、どこかの一日に、そのタスクに押しつぶされてしまうようなことを避けることができるので、そのほうが良いだろう。
これで、ステップ2は終わりだ。あなたの一日は、他の人があなたに望み、あなたからしてもらおうと思うことに従ってではなく、自分自身がそうしたいということに沿って、整理されていることになる。これまでにこの方法を取ったことがなければ、大きな変化となるだろう。
◉ステップ3:あなたの1日を加速させる
これがベストのステップだ。マーカーしたタスクの1つを実行しよう。もし出来るのであれば、それをすると気分が良くなるようなタスクを選んでみよう。楽しくできる何かだったり(私はしばしばメルマガ記事のライティングをこの段階で書く。それは書くプロセスが楽しいからだ)または、本当にやりたくないようなものを選ぶのである。(やりたくないものをやり終えてしまえば、あなたの気分も良くなるだろう)
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これら3つのことを、今日から実行することだ。— 部屋に入ったらまずやること(他の人よりも90分前に)—そうすれば、始業時間の頃には、ほとんどの人々がランチタイムぐらいまでに終わらせるよりももっと多くのことを、成し遂げていることになるだろう。
成功とは、あなたがその一日一日に、ほんのちょっと、いつもより多くすることを積み重ねることで手にすることができる。
成功は、棚ぼた式にやってくることもあるが、ほとんどの場合は、ほんの少しずつ訪れるものだからだ。ここで紹介した方法が、人生で、競合する人々に対する大幅な優位性をあなた自身に与えることになるのである。
実際のところ、この方法が3つの優位性をあなたにもたらす。今よりももっとたくさんのことが出来るようになり、対処しなければならない不必要で面倒な問題が、断然少なくなるのだ。
そして、最も重要なのは、あなたの時間の大部分を、あなたの望むゴールへと導くことに費やすことになるのだ。
マーク・フォード