経済 2018/01/29

軍人重用政権としてのトランプ政権




トランプ政権の人事が完成するには今年(2017年)9月ぐらいまでかかると思います。

長官を決定しただけで各省は一応機能していますので、焦る必要はないと思います。ただ、オバマ政権残留組が違法な内部リークをやるのが問題です。


トランプ政権は軍人重要政権であり、これ自体は決して悪いことではありません。どこの国でもそうですが、外交が失敗した時、最後に責任を負うのは軍人です。ならば、最初から軍人を重用するのはリアリズムからして当然のことです。


軍人には愛国心があり、身辺調査の結果も問題ないため、一番良質な人材が揃っていると言えます。トランプも軍人を尊敬しています。


現在、トランプは共和党内の勢力を含むエスタブリッシュメントと戦っているのであり、これは南北戦争以来の内戦です。共和党主流系の人材があまり使えない以上、元軍人を使うのは賢い選択肢です。


今までのやり方が通用しない以上、ゼロベースで作り直さなければ、アメリカの国益を取り戻すことはできません。


トランプが所信表明演説で述べているように、彼の課題は国民国家の再建です。

拙著『トランプ革命で復活するアメリカ』(勉誠出版、2016年)で述べましたが、大企業から支援を受けていたのはトランプよりもクリントンのほうです。彼女は決して庶民の味方ではありません。


トランプ政権がアメリカ国民の支持を得て二期八年を全うすることで、アメリカという国家は大きく改革されていくと思います。





2017年9月1日発行
藤井厳喜・宮崎正弘著『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧
第2章 アメリカの大変貌ーP98




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