南北朝鮮は統一へ進む

経済 2017/12/11

今年、韓国大統領に文在寅(ムン・ジェイン)が就任しました。彼は大統領選の際、もしもアメリカが北朝鮮の強硬な姿勢をとった場合にどうするかと問われ、ホットラインなどのあらゆる手段を使って、北朝鮮が危険な行動をとらないように自制を促す、と答えています。これはアメリカの同盟国としてやっていく気がまったくないということを示したものです。

文大統領の世界観では、アメリカの同盟国ではなく、アメリカと北朝鮮の仲介役なのです。

結論としては、5月9日の文政権誕生により、北朝鮮優位のうちに朝鮮半島は統一に進むと思います。

金日成(キム・イルソン)依頼、北朝鮮は「高麗連邦構想」を掲げてきました。ここ5年のうちに第一段階である一国両制度まで行くのではないか。そうなれば、在韓米軍を追放することは確実であり、日本の安全保障環境も大きく変わることになります。在韓米軍の撤退は朝鮮労働党だけではなく、中国共産党にとっても、外交的大勝利を意味します。

日本は北緯38度線に代わって、対馬海峡を防衛ラインとする国防政策をとらなければならなくなります。そのことが今回の文政権誕生によって明確になったと思います。