冷戦に勝利したアメリカ

アメリカが世界の大国となるのは第二次世界大戦後です。

アメリカは第一次世界大戦後、新興勢力として国際社会にデビューし、第二次世界大戦を経て、世界のスーパーパワーの地位に昇り詰めます。共産主義の拡大という点ではソ連のスターリンは第二次世界大戦の影の勝者です。しかし、第二次世界大戦後の世界の圧倒的No.1はアメリカでした。

ルーズベルトとスターリンの間で米ソ両国は蜜月時代を迎え、第二次世界大戦終結直前にルーズベルトが死去した後、米ソ両国は冷戦状態に入ります。

第二次世界大戦終結時、世界経済の３分の２を支えていたのはアメリカ経済であり、相対的に見て米ソ両国間における国力の差は明らかでした。

アメリカは朝鮮戦争やベトナム戦争を戦い、日本をはじめとする同盟国に対して強い影響力を発揮しました。米ソ二大超大国による世界の二極化の時代です。しかし、現在のアメリカの力は冷戦時代に比べて低下しています。

藤井厳喜・宮崎正弘著『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』
第１章　北朝鮮はどこまで暴走するかーP81