小さな会社が成功するための言葉
今日からは、少しの間
「言葉」を取り上げてお話ししたいと思います。
あなたが周りの人と一緒に
成功するための能力を高める言葉、
特にスモールビジネスで
成功するための言葉について
いくつか取り上げて
お話ししたいと思います。
私達は、たくさんの言葉から学ぶことができます。
なぜ今回「言葉」というコンセプトに
フォーカスするのか。
私がコヴィー・リーダーシップセンターにいた時に、
新しいマネージャーを雇ったことがあります。
(その人は、後にGMになりました。)
私はバイスプレジデントを何年もやっていたため、
その人の直属の上司になってくれと頼まれ
私はそれに合意しました。
私は国際部門の担当で
彼は国内と国際の間の役職でした。
さて、彼は時折私がミーティングをしている部屋にやってきては
しばらく話を聞いて、
私に手でサインを出してくるんです。
そしてまた帰っていく。
それが2~3回続いたので、私は彼の部屋 に行って聞きました。
「ボブ、調子はどうですか?
何か気になることがあるんでしょうか?」
「いえ…ロイス、ちょっとあなたには癖があって、
それがやや…鬱陶しいのですよ。」
「え… どんな癖ですか?」
「ロイス、あなたには「OK」という口癖があるんです。
質問を受け、答えると「OK」と言う。
次の文章を始める前に「OK」と言う。
数えてみたら、15回~20回は「OK」と言っていました。」
「きっとこれは、聞いてる人にとっても、鬱陶しいですね。
教えてくれてありがとうございます」
「わざわざ私のところに聞きにきてくださった
ロイスの勇気に感謝します」
「いやいや逆にはっきり言ってくれて、ありがとうございます」
とお互いに感謝しました。
これがオープンになって話し合う、ということです。
誰かに何かを言うとき、特に難しいことを言う時。
でも、相手にとっても良いことであり、
相手が変化すると思ったことについては
フィードバックをする、という勇気を持つ必要があるんです。
特に自分よりも上の立場にいる人に対する場合は。
もし上司が何か正しくないことをしたとしたら、
私達にはその上司のところに行って、
その人にシェアすること、
もちろん相手を尊重しながら
シェアする責任があるんです。
どんな具体的なことによって
どのような気分になったのか。
相手の話に耳を傾けることも重要です。
会社におけるこのような人間関係は非常に健全です。
逆に健全ではないのは、
あなたが会話を人から隠すこと。
ほかの人に対して難しいことを話さないことです。
そうすると、ゆくゆく問題が生じてしまいます。
ですから、これも1つの「勇気」です。
ではこれを多角的に見ていきましょう。
勇気には他にどのような側面があるでしょうか。
1つは、1人でも行動する勇気です。
必ずしも皆が行く方向ではなくても、
そして他の人が少しネガティブに言ったり
あなたのことを悪く言ったり、
笑ったりからかったりするような場合であっても、
勇気のある人は、自分が信じ正しいと信じることをやる。
こういう意思がある人は、勇気がある人です。
さて勇気に関する私のストーリーがあります。
私はある会社でインターンを雇ったことがあります。
インターンには、リサーチしてもらったり
アイディアを出したりしてもらっていました。
チームとして、インターンのことを
ずっといる社員のように扱っていました。
ある時、私がアジアからの出張から戻ってきて
会社内で変えなければいけない、と思うアイデアを
たくさん持ち帰ってきたんです。
それによって、より会社が良くなると。
私は自分のアイディアを素晴らしいと思っていました。
私はそれを4~5人のスタッフに話しました。
その中に、インターン生もいました。
私は言いました。
「これがアイディアの概要です。
ぜひ、これを見てください。
もしこれについて意見があれば、教えてください。
改善案がある方は、私のオフィスに来て
ぜひ話し合いましょう」
2~3日後、背の高いインターンの学生がオフィスにやってきました。
そしてデスクの後ろに座っている私にこう言ったんです。
「ロイス、本当にこれが正しい方向だと思っていますか?」
「うん、思ってるよ。きみはどう思うんだ?」
「ええと、もしあなたがこれを実行したら、
大きな失敗になると思います」
私はその時、心の中のプライドがふつふつと音をたてて
感情が高ぶりました。
こいつ。打ちのめしてやったほうがいいんじゃないか。。。
でも、自分の中の声が、私にささやきました。
「皆に対して、尊敬の念を持つんだよ」
なので私は彼を見て…ちょっとこんな硬い顔になりながら、
「お、、、そうですか、、、
違う見方をしてくれてありがとうございます。
ぜひあなたの意見を詳しく聞かせてください」
と言ったんです。
彼は詳細に、私のアイディアについて1つずつ説明してくれました。
私がやろうとしていたことの、半分ぐらいはダメだと。
そして、その意見は本当に正しかったんです。
その瞬間、私は私は気づきました。
この男性は、1人だけでも勇気を持って行動し、
変化を起こしたんだ、と。
そういう勇気を持てるのは、
あなたが思いやりを持って相手の話を聞くときだけです。
説明する勇気も必要ですが、
同時に相手の話も聞き、
相手も理解されている、と感じていることを
確認しなければいけないから。
お互いが理解しあっていることを確認しなければいけないから。
そうすることで、より良い決断が生まれるのです。
勇気にはリスクをおかす覚悟も必要です。
冒険する覚悟も必要です。
成長し、自分の昔の習慣を変える勇気も必要です。
そうするとあなたは前進します。
朝起きたら、私は何を恐れているだろうか?
私はどうすればその恐怖を克服できるだろうか?
こう自問し、
見つけた解決策を実行する勇気を持ってください。
さて最後に、2つストーリーをお話ししたいと思います。
私がプライベートで出会った、非常に尊敬する人たちの話です。
1人は私の孫で、もう1人は既に亡くなりましたが
私の長年の友人だった人です。
ではまず、孫の話から始めましょう。
孫は、身体的な困難を持って生まれました。
彼女の背骨は曲がっていて、
病院に入るまで何年もの間、
背骨をまっすぐにする手術を待っていました。
ついに病院に入るタイミングがきました。
彼女はリングを頭にはめ、
そこから重石をつなげることで、
背中をまっすぐにする治療を受けました。
そして文句も言わずに、
その治療を5週間も続けたんです。
しかも、それをゲームにまでしてしまいました。
入院中の5週間に友人も作りました。
その勇気は本当に素晴らしいと思います。
彼女はその5週間で、とても成長し、
私は非常に誇りに思いました。
次は、少し私にとっては恥ずかしい話です。
私の友人がやったことを、私もやる機会があったのに、
私は同じ行動をとれなかったからです。
ある時私は、コヴィー・リーダーシップの
最初の建物の会議室に
その彼と一緒に座っていました。
建物の外では、1人の男性が
高電圧電柱の電線の近くで働いていました。
その人は、移動しながら働いていたのですが、
移動しているうちに、大きな高圧電線の近くに来てしまったんです。
彼はそれにぶつかりました。
一瞬何も起こらなかったんですが、すぐに彼は飛び退きました。
彼は飛び上がって体が地面に叩きつけられ、
それによって電流が走ってしまい、何千ボルトもの電流が彼の体に流れました。
私達の目の前で。
私たちは、通りの前の建物の中に座っていましたが、
その目の前で、男性は死にかけていたのです。
すると、私の友人は飛び上がって外に出て行って
その男性を即座に電圧線から引き離し、
驚いたことに、その男性を生還させることができました。
男性は九死に一生を得たのです。
私の友人はそれで4本の指を失いました。
でも彼は言ったんです。
同じことがあれば、また助けます、と。
このようなものが勇気だと思うんです。
勇気の原形だと思います。
私たちは毎日、色々なことに直面しながら生きています。
何か困難に直面したら、正しい選択をしてそれを克服する。
一時的にではなく、永続的に解決する勇気を
見つける必要があります。
成功の言葉「勇気」についての私の話、
楽しんでいただけたのなら幸いです。