社長の仕事術 2017/07/17

No! No! No!


私は「No!」とよく自分の猫に言っています。
でもそれを人に対して使うと、No! は難しい言葉になります。なぜなら人はYes! をもっと聞きたいからです。人は、Noは好きではありませんよね。でも、No と言わないことが私たちの成功の妨げになっている場合もあるんです。

なぜなら、大事ではないことに対してNoと言えなかったら、あなたの注意はそらされ、Yesというべきことにフォーカスできなくなってしまいます。


Noは、難しい言葉です。しかし、メリットもあります。そのうちの1つは、あなたのポジションを明確にしてくれることです。Noと聞くと、周りの人は理解してくれます。それが良いかどうかは別としても、あなたの気持ち、ポジションを理解してくれます。なんとなく回りくどい言い方をしたり、「考えてみます」とか「可能性はあるかもしれません」とか言うよりも明確にしてくれるんです。

それらの曖昧な言葉は、物事を分かりづらくしますが、Noということで、少なくとも明確になりますよね。それから後で考え直すこともできます。最初にYesと言ってしまってからNoというのはすごく難しいんです。でもNoと言ってから、あとでYesに変えることはできるんです。すごくシンプルに聞こえるかもしれませんが、とても便利です。

私が教えている言葉は、人々を成功に導いてくれる言葉です。時間を節約してくれます。でもNoを使い過ぎてもいけません。ただいつでもNoと言っているだけの人にならないように気を付けなければいけません。

私たちの周りには本当にいろいろなことが起こっていて、その中にはYesと言ったり合意する必要もあることもありますよね。時にはお金が掛かること、リソースを伴うことであっても、本当に必要なことかもしれません。より時間を取らなければいけないことかもしれないんです。また、グループ全体に対してではなく、個人として決断しなければいけないときもあります。そういうときは困難が伴います。

そして、人の感情を傷付けないようにすることももちろんですが、もし何か、相手の感情を動かしてしまうような場合でも、そのような心地悪さはすぐに拭うようにしなければいけません。相手に対して思いやりと勇気を持つ必要があるんです。そして最高の目的を達成することにフォーカスしてほしいんです。

優しくNoと言うこともできます。ある時、サンドラというとても素敵な女性が私に対してした返事について、お話ししましょう。確か私はこんなことを言ったんだったと思います。

確か、私たちの家族のところにあなたのご家族もディナーに来ていただけますか、と招待したんです。すると、サンドラはすでにほかの家族との用事があったんですね。彼女はこう言いました。

「心から本当にお邪魔したいです。 でも本当に残念ながら、 私たちはほかのご家族との約束をしてしまったんです。 また別の機会にぜひお声を掛けていただけるとうれしいです。」

私はそれ以来「残念ながら」という言葉を、たくさん使うようになりました。Noというのが簡単になる言葉ですよね。人との付き合いの中で、優しさを表現する1つの言葉でもあります。仕事では、あまり頻繁には「残念ながら」とは言わないかもしれませんが、便利な言葉ではあります。

Noと言うときに、思いやりや相手に対する配慮、それから人に対する信頼とのバランスを取るようにしてください。あなたがみんなにとって最高のものを追求しているということを相手が分かるようにしてください。ありがとうございました。

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