私が人生で最も影響を受けた3冊の本

習慣 2018/09/24

From：ダン・ケネディ

ベンガルズのコーナーバック、アダム・「パックマン」・ジョーンズは、最近出席したNFL（全米プロフットボールリーグ）の新人シンポジウムで、選手たちにすべきではないことについてのスピーチをしました。

彼はたった一度の週末で100万ドル（1億円）以上も浪費してしまった話をし、それが何らかの意義ある影響を与えられたらという思いで、新人選手たちにお金の管理に関する教訓を伝えたのです。

人からのアドバイスを読んだり聞いたりすることは、間違いの回避や成功への近道が非常に明確になるので大きな助けになります。もちろん、そのアドバイスに従うという前提が必要ですがね。

私の話やコメントがあなたにとって役立つ有益なアイディアの閃きに繋がったり、良い決断を下す判断材料になったり、ビジネスに価値を加える手助けになることをいつも願っていますよ。

私がビジネスを始めたときは実用的な手助けがほとんどありませんでしたね。私は大学に行きませんでしたし、教えてくれるメンターもいませんでしたし、フォローすべき素晴らしいお手本や例もありませんでしたしね。私にあったのは本だけで、それがすべてだったのです。

それにしても、本は本当に素晴らしいものですね。

私は情報を集め、やる気を出すために「印刷物」と呼ぶべき本に頼ったのです。私は今でも、自分の計画に関する書籍を探したり読んだりもせずに、すぐに実行に踏み切ってしまう人々を見るとびっくりしますね。

ちょっと信じられませんよ。

経験を積むにつれて、ほとんどの本の中身の90%は以前読んだ内容に似ていると感じるかもしれません。本一冊の中で1つか2つしか「宝」と呼べるような貴重なアドバイスは見つけられないかもしれませんね。しかし、そんなにたくさんの宝が必要ですか？

私に影響を与えてくれた情報源の数々をあなたも参考にしたいのではないかと思い、今日ここでご紹介することにしましたよ。起業家としての成功に対する私の信念に最も大きな影響を与えたものですね。この信念は過去35年に渡って時間と経験によってもテストされたもので、ビジネスへのアプローチ法として常に変わらぬ考えの一部となったものですよ。

本当に最初の「コーチ」と呼べる人はアール・ナイチンゲールです。私はカセットテープで聞きましたよ（CDやiPod以前の視聴方法ですよ。若すぎてそれを知らない人のために説明しておきますね）。それがきっかけとなってナポレオン・ヒルの『Think and Grow Rich』（邦題『思考は現実化する』）を読みました。（ナイチンゲールやヒルが誰かということはもちろん説明不要ですよね？）

ある意味、『Think and Grow Rich』は、私がGKICのジェイムズ・トールソンを知るきっかけになりましたね。（彼は多くの人から「ナポレオン・ヒル博士の熱烈な信奉者」と呼ばれています。）

ナイチンゲールとヒルの2人がきっかけとなり、私は「成功するコンテンツビジネス」、スピーキング力を使ったビジネス、ダイレクトレスポンス広告のビジネスへと進むことになりました。

それは多くのきっかけのひとつで、ほかにもありますがね。

そして、私の情報源の中でもあなたが前進し、目標達成に近づくために役立つと思うものは以下の通りです。

W・クレメント・ストーン。彼は世界大恐慌の最中に巨大な保険組織と個人的財産を構築しました。倒産間近の「サクセスマガジン」誌を救い、長年に渡って同誌を出版し続け、ナポレオン・ヒル財団を創立・管理しました。彼はナポレオン・ヒルの最後のビジネスパートナーでしたよ。

ストーンは本当にすごい人ですよ。彼は強い意志以外にはほとんど何も持たないところから始め、ダイレクトセールスを中心に大きく成功し億万長者になりました。ストーン著『The Success System that Never Fails』（邦題『私が活用して大富豪となった実践的成功法則』）は、成功法について書かれた本の中でも最も興味深く、有益な1冊だと私は思いますよ。

ロバート・リンガー。彼の著書『Winning Through Intimidation』（邦題『型破りで勝つ！』）は、彼が不動産業界の策士として収めた功績について書かれた本です。ほかに読んだ本を30冊合わせたとしても、この1冊の方が私に直接的で価値のある影響を与えたと思いますよ。

これは処世術に長けた男性が、社会のありのままを伝えた話です。多くの人はこの本を読んで、あるいは読まずにその攻撃的なタイトルを見ただけで気分を害したと言ってきますがね。しかし、私はそう聞くと彼らが生き残れるチャンスは少ないのでは？と危惧してしまいます。成功というのは綺麗事ではない、なりふり構わないビジネスなのですからね。あなたもリンガーを読んでくださいよ。

コンラッド・ヒルトン。世界最大規模のホテルチェーンの創業者ですね。もしあなたが3冊しか本を読めないというのなら、ストーン、リンガー、そして、コンラッド・ヒルトンの自伝である『Be My Guest』（仮邦題『どうそ、ご自由に』）をおすすめします。この自伝はヒルトンホテルの全客室サイドテーブルに置かれているので無料で読むことができますよ。

キャリア全体を通して私がおこなった方法は、ビジネスと運命を変えることができる情報を探し求めたというだけです。私はそれをほかの人たちのためにも使いましたよ。ビジネスを急成長させるために欠けているものを提供したり、そのやり方を教えるためにも役立った方法ですからね。

私のビジネスを形づけるのに効果的だったこれらの情報に目を通してみてくださいね。あなたもきっと前進するための貴重なアドバイスを見つけることができますよ。そして、そのために何百万ドル（何億円）もの大金を費やす必要はないのですからね。

－ダン・ケネディ