社長の仕事術 2018/06/07

ダン・ケネディの幸せの処方箋


From:ダン・ケネディ

去年の大晦日のことを思い返してみてください。心の中に鮮明にイメージしてくださいね。

ライアン・シークレストとディック・クラークが、年越しのボール・ドロップをするためにタイムズスクエアに戻ってきます。

それまでの一年は歴史の本の中にしまい込まれ、新しい一年が幕を明けるのです。

多くの人は後悔混じりの新年の抱負と、より良い年になることへの希望を胸に新しい年を迎えます。彼らの人生を送る上での戦略は、ただ希望を持つことだけですからね。

だから大抵の場合、新しい生活もそれほど代わり映えがしないのです。同じ不満に、同じ行動に、同じ結果。私は時々、彼らが何のために新年を祝っているのか、疑問に思うことがありますよ。


私とほぼ同じくらい仕事人間の友人は、こう尋ねられたことがあるそうです。

「でも、あなたは楽しんでやってるの?」この質問はつまり、大多数の人間が「仕事」や「ビジネス」から、「楽しさ」といったものを分けずにはいられないことを表していますよね。しかし、彼らの言う「楽しさ」とは大抵人の手によって作られた不自然なものですがね。


あなたがたは、年を取れば自ずと賢くなれると考えているかもしれませんが、私は年を取れば取るほどややこしさを感じていますよ。私たちが呼ぶ「楽しさ」や「幸せ」といったものの曖昧さについてね。


人々は意義ある成果を達成することなどには目もくれず、楽しさや幸せといったものを追い求めて、人間の根本的な遺伝子レベルの欲求に逆らっているように見えますね。しかし、その欲求によって私たちは何かを発明したり、構築したり、物事を進歩させたり、目標を達成したいと思えるのですよ。


あなたもゴールに向かって前進しましょう。ただ、思い描くゴールから「幸せ」を切り離して考えられるとは、私には到底思えませんがね。あなたにもできないと思いますよ。世の中に抗鬱剤を必要とする人が劇的なまでに急増したのは、人々が間違った方法で幸せを得ようとしたからなのです。


数年前、様々な有名人や作家が医師の処方箋コメント欄に収まるほどの短い文章を寄稿し、「幸せの処方箋」という本が作られました。


あなたにとって価値があるかは分かりませんが、次の言葉は私からの処方箋ですよ。


より賢くなれるように努力しなさい。より良いことをたくさんしなさい。少なくともひとつは、他の誰もが敵わないスキルを身につけなさい。たくさんの目標を設定し、そのために努力を惜しまず、必ず達成してみせなさい。現状を打破し、創造的でも野心的でもない人々から批判されても、認めてもらえなくても、困惑されても、丸ごと無視してしまいなさい。あなたの役に立ち利益になりそうなことで、興味を大いに引かれるものがあるのなら実行しなさい。楽しみを見つけたり、幸せになるために、日常の日々から抜け出す必要性を感じているのなら、まずはそこに座って今の生活を見つめ直しなさい。


-ダン・ケネディ

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