年末に読むべき本3選
From:西埜巧祐
@心斎橋のスタバより
「もし火事になったとして、
本棚から3冊だけ持ち出せるとしたら、
何を持ち出したい?」
内輪話ですが、社内で大掃除がありました。そんなとき、この質問が代表の小川の口から出てきました。そのおかげで、掃除はストップ。じっとみんなで考えていました。今日は、その話をしたいと思います。
私ごとと、いきなり関係ない話をしますが、昨日のクリスマスイブ、夜8時半にアメリカから帰国しました。飛行機の時間は20時間以上!本を読むなり、映画を見るなり、なんとか過ごせました。アメリカでは体に悪いものを食べまして、日本では健康的なものを食べようと心に誓っています。本当は、米国出張の話をしたいのですが、時間も時間でそれを許されず・・・。また今度したいと思います。今年最後の記事は、小川の質問から発見した年末に読むべき3冊の本です。
私たちは出版社です。出来上がった本が毎月10冊くらい、会社に送られてくるんですね。が、スペースは有限です。いつのまにか棚に溢れるばかりになってしまいました…。さすがにこのままじゃいけないだろう。ということで、大掃除です。大量にあった本を断捨離しました(注意:西埜は、、、あまり参加できていません)。その時に、代表の小川が面白い質問をしました。
「もし火事になったとして、
3冊だけ持ち出せるとしたら、何を持ち出したい?」
という質問です。この質問のせいで、掃除に協力していたマーケターの手は止まりました。じっと見つめ、「ええ、どの本を持ってく?」と悩んでいたのです。結果、面白いことに4冊の本に収まりました。3人のマーケターの思考は、ほぼ一緒だったのです。もし年末に読む本が決まっていないなら、ぜひ読んでみてください。その本が良い理由、学びになる理由とともに、紹介したいと思います。
1.大富豪の起業術
全員が選んでいたのが、この本です。本の著者は、DRMの技術で累計一兆円の売上をあげたマスターソン。僕らからするとスーパースターです。事業の売上規模によって、やるべきこと、社長の仕事が違うということで、それらがまとめられている本です。売上の壁を突破するための対策ものっていて、コアなファンからも「超良書」と言われるくらい人気の本です。
この本で何が学べるか?事業の売上規模によって、やることが違い、売上の規模を大きくする対策がわかる、、、だけでも素晴らしいのですが、違う観点もあります。今、私たちが直面している、目の前の商品の売上をどうあげるか?という観点でも、重要な学びがあるのです。
広告の神様であるデイヴィッドオグルヴィの言葉を借りてお話しすると、、、
『商品を売る時に、最も重要な意思決定は、その商品のポジショニングを決めることだ』
ポジショニングとはなんぞや?簡単に定義すると、「その商品が何をするのか?誰のためのものか?」というものです。セミナーをしてきて思うことでもあるのですが、ポジショニングを決めていない人が多いのです。
あなたが売っている商品は何で、誰のためのものか?いわゆるベネフィットを作り、ペルソナを設定する。という観点です。マスターソンも同じことを、大富豪の起業術で話しているのです。それも最初の起業初期の段階の、最初の段階でやるべきこととして、あげています。
この本で書かれているのは、何も特殊な業界の話ではありません。私も、あなたも、含めて話されていることなのです。そういう基礎的な部分を見返すためにも、ぜひ大富豪の起業術はオススメです。
>>本はこちら>>https://www.directbook.jp/bkf/
2.セールスレターの成功技術
これは、僕と小川が選んでいた本です。真っ先に、この本!私たちは、セールスライティングに関しては、かなり多くの本を出していると思います。その中でも、真っ先に選ばれたのが、この成功技術です。
本の著者が、これまたスーパースター。ドレイトンバードという人は、広告の神様と言われるデイヴィッドオグルヴィから推薦を受けるような人です。多分、キャリアで行ったら、現役でもTop3に入るのではないでしょうか。
なぜ、選んだのか?何が学べるのか?個人的な理由にはなりますが、セールスライティングに関する原則、マインドセットが、すごい良い事例(スワイプファイル)付きで学べること。今でもきちんと使えて、構成自体も素晴らしいスワイプファイルが手に入るのも良いところですね。
この本は原則的なことを学ぶ時に、良いスワイプ付きで学べることもポイントです。ずっと原則論では、きっとつまらないと思うでしょう。でも、過去の歴史、事例を見ながら学べるのは、とても面白いものです。例えば、アメリカンエキスプレスカード。ヴァージンアトランティック、寄付団体、銀行など、、、数多くのセールスレター、事例を見ることができます。
セールスライター、セールスレターを書くものとして、この本を持っておくことは、百利あって一害なしです。
(ちなみに、この本にも先ほど書いたポジショニングの話があります)
>>本はこちら>>https://www.directbook.jp/bht/
3.スケーリングアップ
小川が真っ先に選んだ本です。この本は、事業を大きくするための経営ツールを凝縮させた本です。かなり完成度も高く、評価も高いです。きっと会社を順調に成長させているあなたなら、人を雇って行っていると思います。2、3人なら良いと思うのですが、それ以上の人を雇った時、「自分の思い通りにいかない!」ということにフラストレーションを抱えたことはありませんか?
この本は、そのストレスの解決策になります。この本では、人材、戦略、実行、キャッシュという4つのセクションに分かれています。それぞれ、1ページの経営ツールにまとまっていて、それを埋めていき、チームに共有をしていくことで、自然と会社が成長をしていきます。私が、この本を読んで、学びになったことを紹介しておきます。
リーダーの最も重要な3つの仕事
**1.予測すること**
リーダーは業界や自社の行く末について、予測をしなければいけない。その予測については、何十年も先を見通すことではなく、数分先を読むだけで良い。そしてその鍵は、顧客、競合企業、社員と頻繁に接すること。という3つあげています。
**2.人に任せること**
これは、今年私ができなかったことです(まぁチームメンバーが異動で減ったということもありますが)^^;。うーん、、、優しくレビューをしているのですが、セールスレターの出来が悪く、結局自分でやってしまうんですよね。まぁ、この分野は仕方がありません。
クリエイティブ、いわゆるセールスレターやマーケティングについては、自分でやりたい!気持ちが働きます。が、他の仕事についても、同じようなことを思ってしまうのは悪い癖です。
事業をマネージするものとして、、人に任せることができなければ、前には進めません。自分が苦手なことは、得意な人にやってもらうのが一番です。
社員数が50人になれば、創業者が得意な仕事ですら、任せなければいけません。この本では人に任すための方法やツールも学べます。
**3.繰り返す**
リーダーの最後の仕事は、「大事なことを大事にする」
似たようなものは、マーケティングの言葉にもありますね。
「うまくいっているセールスレターは効果がなくなるまで、使いなさい」
でも、両者ともに言えることは、一度やってうまくいった!と思ったら、それを辞めてしまうんですよね。これはとても、、、とても勿体無いことです。特に、経営視点で見た場合は、この大事なことを一度で終わらせることは、驚くほどもったいないことです。
スケーリングアップでは、マーケティングレベルではなく、企業の文化やもっと大きいレベルの話で書いてあります。会社の文化や目的を作るにあたっては、重要なポイントです。
今年は、マネージャーとしては反省だらけの年でした。年末にかけて、私も事業計画を作らないといけません。もちろん、この本を読み直して作ろうと思っています。
>>本はこちら>>https://www.directbook.jp/bsu/
以上、3選でした。結構ボリューミーな記事でしたね。面白いなと思ったのですが最初の2冊には、共通してポジショニングの話があったことです。
「その商品が何をするのか?誰のためのものか?」
ここが決まらなければ、セールスレターも書けません。そして、0から最初に作る事業だって作ることはできません。ぜひ、今一度確かめてみてください。私の今年の記事はこれで最後です。年末は、人気のあったPodcastの特集をお送りしたいと思います。
ぜひ良い年末をお過ごしください。今年もありがとうございました。
ー西埜巧祐