言葉がわからなくても理解できるプレゼン、できないプレゼン


先週は一週間まるまるダン・ケネディの商品を取り扱っているGKICというところが開催した「インフォサミット」に参加するために、アメリカのクリーブランドというところに行っていました。

僕は、海外のサミットやセミナーに行くのは今回が初めてでした。あなたも聞いたことがあるかもしれませんが、アメリカのマーケティングは日本の10年先を行っているとも言われています。そんな最先端のマーケティングノウハウをリアルタイムで学ぶのはもちろんのこと、アメリカのマーケティングに対する浸透具合やレベルみたいなものも肌感覚で感じられるかな?と思って参加してみました。

ダイレクト出版の代表の小川も、今から12年くらい前に、このイベントにたった一人で参加したのがダイレクト出版の始まりだった、と言っています。あなたも都合がつけば、一度参加してみることをオススメします。

実際、今回、会場には僕らのほかにも日本人の方が、僕が確認できただけでも4名はいらっしゃいました。その中には僕たちのお客さんで、今とてもビジネスがうまく行っている方もいました(ちなみにその方は専属で通訳を雇っていて、同時通訳をイヤホンを通して聞きながら講義を受けていました。英語が聞き取れない僕は「それ、僕も聞きたい…」と思ったものですw)。

今回のサミットは「インフォサミット2017」ということで、インフォマーケティングに関するノウハウや成功事例が紹介されていました。中には「おおっ!」と思うものもあって、一緒にきていたメンバーとも「これを今のビジネスに導入できたら、全社的にブレイクスルーが起こせるかも!?」なんてものもあったのですが、、、


僕が一番強く印象に残ったことは、プレゼンの内容とはまったく別のところにありました。それは、、、


スライドの作り、でした。というのも、僕は英語がほとんど聞き取れません。文字はある程度単語もわかりますし、辞書を使えば、細かい文法はさておいて、だいたいの意味はわかるじゃないですか?でも、話していることは、ほぼわからない(笑)

例えば、こんなスライド。


こんなふうにスライドにキーワードを一言だけ書いて、あとはずっとプレゼンターが話している、そんなスライドもありました。これだと、その単語の和訳はわかったとしても、それが彼のプレゼンの中で、どんな意味があるのか?がサッパリなんです。プレゼンが一通り終わって僕のメモを見直してみると、そこにはいくつかのキーワードが羅列してあるだけ。これでは意味不明です(笑)


あるいは、こんなふうに、文章をずらずらと書いてあるスライドもありました(これは箇条書きになっているので、まだ理解しやすそうですが、本当に数行にわたって文章が続いているものもありました)。こういうスライドの場合、何が書いてあるのか理解するのに辞書で単語を調べたり、英文の和訳を考えることに時間がかかってしまい、そのうち、次のスライドに移ってしまって…

「わかった!写真で撮っておけばいいんだ!」とひらめいた僕は、途中からこんなふうにスライドを写真に撮るようにしました。ところが、後から見直してみると、誰のプレゼンの、どの部分のスライドなのか、もうわけがわかりません…

たとえ順番がわかるように整理して保存しておいたとしても、後からその写真を1枚1枚見直して、辞書で意味を調べて…なんてこと、よほどのことがない限りやりません(笑)あなたも同じ状況でしたら、きっとそうじゃありませんか??


一方で、例えば、こんなスライドもありました。



写真が見づらいかもしれませんが、上は「広告に相手の名前を入れるのは効果的」、下は「写真は1000の言葉よりも伝わる」というようなことが書いてあって、下にサンプルの画像がついています。

こんなスライドの場合、英語が聞き取れない僕でも、スライドを見ただけで、ただ単語の和訳がわかる、というだけではなく、プレゼンターが言いたいこと、主張したいことを理解することができました。

スライドで書いてあること以外にプレゼンターが話していることは理解できません。でも、それはおそらくより詳しい内容だったり、補足情報だったり、背景情報なんだろうと思います。でも、それらがわからなくても、プレゼンを通して、彼が言いたい重要なポイントが伝わって、僕も知識としてインプットすることができたのです。

でも、残念ながら、その前の2つのパターンのスライドの場合、知識としてきちんとインプットできずに終わってしまいました。もちろん、ハウツー系のものは伝えやすい、伝わりやすい、というのはあると思いますし、僕の英語力不足の問題も多々あると思います。ですが、、、


実際、プレゼンを聞く側として、伝わった情報と、伝わらなかった情報があった


というのは紛れもない事実です。

さて、今回は、僕がプレゼンを聞く側の話でしたが、逆の立場で、僕らがプレゼンで情報を伝える側に置き換えたとき、これは軽視できないことではないでしょうか?例えば、あなたもスライドや資料を使って社内のスタッフやビジネスの相手にプレゼンすることもあると思います。

そのとき、あなたが作ったそのスライドや資料は、それを見ただけで、あなたが言いたいこと、相手に理解してもらいたいことを、十分に相手の脳に焼き付けることができるものでしょうか?

さすがに日本語がわからない人にプレゼンすることはないかもしれません。ですが、言葉がわからない相手にでも伝わるプレゼンを作ることができれば、言葉がわかる相手には、より伝えることができると思いませんか?

ですので、そんなプレゼンになっているかどうかを確認するために、スライドや資料が出来上がったときに、こんなふうに自分に問いかけたらいいんじゃないか、という質問を思いつきました。それは、、、


「これは、日本語をほとんどわからない人が聞いても、見ただけで理解できるものだろうか?」


イメージがつかなかったら、こんなシチュエーションをイメージした質問でもいいかもしれません。

「あなたのプレゼンの最中に耳栓をして、あなたが発する言葉が全く聞こえずに、あなたが作った資料やスライドを見ただけでも、あなたが相手に理解して欲しいと思っている重要な部分が、最低限伝わるだろうか?」

英語が聞き取れない僕は、そういうスライドだけは意味が理解できて、知識として記憶に残すことができました。日本に帰ってからそれを活用してみようと思いました。

ということは、あなたが作る資料やスライドでも同じことができれば、あなたが主張したいこと、相手に受け入れてもらいたいことを相手の脳に深く焼き付けることがしやすくなって、あなたが相手に望む行動をしてもらいやすくなるはずです。ぜひ、次に資料やスライドを作る時には参考にしてみてくださいね。

ー藤岡将貴


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