どっちの起業家が失敗する?
From:山田光彦
質問です。
あなたは、起業するとき、、、
①会社を辞めて起業に専念する
②会社でも働き続ける
どっちがいいと思いますか?
「起業するときは、言い訳できない状況にするために、会社は辞めた方がいい」といった話はよくありますよね。いわゆる、背水の陣みたいな感じです。一方で、副業からはじめて事業が軌道に乗ってから、会社を辞めた方が安全、という話もよく聞きます。
いったいどっちがいんでしょうか?
これについて、経営管理学研究者のジョセフ・ラフィー氏とジー・フェン氏が調査を行なったんです。
実際に、起業に専念することを選んだ人は、自信を持っていて、リスクを引き受けるタイプ。一方、本業を続けながら起業した人は、リスクを避けたがっていて、自信も低かった、とのことなのですが、実は、、、
本業を続けた起業家の方が33%も失敗する確率が低い
ということがわかったんです。
これを知ったとき、僕は結構意外な結果だなと思ったんですが、、、あなたはどう思いましたか?
新規事業が成功する確率…
うちも広告で結構出していますが、新規事業の成功確率はそもそも高くありません。なので、新規事業をはじめるときには、最初のプランが失敗したときに何をするか?(いわゆる、プランB)や、撤退するラインを決めておくというのは結構重要なところだったりします。
それに、社長さんが新規事業をはじめるときに、今までやっていた事業をあえてやめるなんてことはあんまりないですよね。誰かに任せて、、、ということはあるかもしれませんが。それどころか、既存の事業で稼いだお金を新規事業に投入する(つまり、新規事業のために既存事業を利用する)ことの方が普通です。
それに、人は「これを絶対に成功させないといけない」と思うと、思い切ったことをやりにくくなる、という話もあります。そうなると、無難な手しか打てなくなってしまったり、絶対に成功させるための方法を追い求めてしまう、と。(でも、絶対に成功する方法なんてないので、探し出すと結末は悲惨です。僕も昔探していましたが、、、)
これとは逆に、1つ安定した収入があれば、別のところでは思い切ったことができるようになります。失敗しても死なないって感じですね。
もちろん、2つのことを同時にやれば、忙しくなるので肉体的にはキツイでしょう。でも、安定した収入を失えば、肉体的には楽ですが、精神的にキツくなってしまう可能性は高くなりますし、お金が底をつくということもありえます。
なので「起業しよう」「新規事業をやろう」とあなたが思っていて、肉体的にキツイことよりも、精神的にキツイ方が嫌だな、、、と思うなら、2つのことを同時にはじめてみてください。できれば、すぐに、、、というのも、、、
新規事業で一番必要なモノ
新規事業で最初にやるのはテスト。
実際、自分の考えていることがどれぐらいうまくいくのか?どこに問題があって、どうやったらそれを改善できるか?などなど、、、そういった情報を集めることが先決だからです。いい情報が集まらなければ、大した計画なんて立てられません。計画は情報を元に立てるものですから、情報の質が上がれば、計画の質も自然と上がってきます。ですが、情報を手に入れるのを先送りしていると、頭の中でアイデアがぐるぐるぐるぐる回るだけで、まったく話が進まず、時間だけが過ぎ去ってしまいます。
なので、起業や新規事業でやりたいことがあるなら、素早くやってみましょう。
(もしくは、やらないと決めましょう)
やってみれば、なにかしらの結果が出ます。
・めちゃくちゃうまくいくか?全然ダメか?
・意外なところでつまずいたり、逆に取り越し苦労なところが見つかったり…
・自分がその事業を続けたいと思うか、もうやめたいと思うのか?
いろんなことがわかります。
そうすれば、2つのことを同時にやるので体はしんどいかもしれませんが、どうしようか悩んでいる状態から抜け出して、自分が何をやるべきか、かなりスッキリするんじゃないかなと思ったのですが、、、
あなたはどう思いますか?
ー山田光彦