マネジメント 2017/02/09

次の仕事が見えているか?

From:小川忠洋
西宮のプライベートオフィスより、、、

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今日の内容はウチの社員向けに配信したものです。
が、参考になると思うのでシェアします
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先週、久しぶりに岩田さんのマネージャ研修に参加した。
その時に、参加したマネージャーの一人からいい質問があったので
みんなにもシェアしようと思う。

『どうやって仕事を減らすのか?』

その日は、ドラッカーの本を読んでそれをベースに議論する会だったんだが
ドラッカーが仕事において、何を始めるか?の前に
「何を止めるか?」
が大切だという話をしていた。

しかし、この「止める」って事はとても難しい。
だからどうやって「止めるべき仕事」を選ぶのか?というのは、
アホみたいな質問のようで、とっても難しい事でもあるんだ。

ドラッカーはこれに対して、
「止めてみて、何の影響もないならそのまま止めればよろし」
みたいな事を言っていたような気がする。

例えば、岩田さんの経験であったのは、
ボディショップの社長時代、毎月、部下が5,60ページもの
業績レポートを作ってくれていたと…

しかし社長の岩田さんはそんなもんは見ていないと。

「止めて良いよ」
と言ってみたが
「いや、これには継続性がありますんで、、、」
とか言って、部下の方が止めようとしない。
なので1ヶ月だけはやらせて、翌月から
「止めなさい」
と言って止めさせたと…

結果……

何も不具合が起きなかったと…

このような話はいくらでもあるんだよね。
仕事や作業、タスクって、当初は、何らかの目的があってやり始めるんだけど、
途中で、その目的は達成してしま(あるいは無意味化してしまう)って、
やらなくていいだけど、仕事そのものを「止める」決断をしていないし、
みんな当初の目的の事なんか忘れちゃってるので、

「作業そのものが目的」
になっちゃってる、、、なんて事になる。

特に会議とかミーティングとかってこの手のパターンが多いね。
でも、なかなか物理学でいう慣性の法則があるので、止めるよりやるほうが楽なんだよね。

まぁ、このように明らかに「ムダ」だろうと思う時間については、
気を入れ直して「止める」って決めれば良いことなんだけど、
世の中そんな単純ではなく、ほとんどの仕事は「重要」なものばかりなんだよね。
特にマネージャーとかにもなると、いろんな仕事があって、
そのどれもが重要になってくる…

となると、結局、ムダな仕事じゃなくて、
重要な仕事を止めなきゃいけないという、
全く、次元の違う課題に直面するわけだ…

これは難しい。

おそらく各自で自分なりの優先順位の決め方、
みたいなのを考えないといけないと思う。

参考までにオレがよくやる仕事の仕分け方法は、、、

と、思ったけど、その話をする前に、
もっと大切なポイントがあるのでそっちを先に話を先にするね。

『仕事のデキる人は、自分がいなくてもいい状態を素早く作る』
この話、何週間か前に紹介したよね?覚えているかな?
仕事のデキる人は、自分がいなくてもいい状態を素早く作ると…

仕事を止めるってのは、要するにこういう事だよね。
自分がやっている仕事をほかの人にもできるようにして、
どんどん、自分から離していくわけだから…

でもね。ここで実はとても大きな心理ブロックがあるんだわ…
たいていの人は気づかないと思うけど…

それはね。何かって言うと、
「仕事、止めたくない」
という気持ちが心の奥底に強くあるってこと。

というのも、例えば、ある仕事をAさんが握っているって事は、
Aさんは、重要人物になるわけ。特にその仕事が、
Aさんにしかできないような仕事であればあるほど、、、重要人物になる。

だから、Aさんにとってはその仕事を手放すと、
自己重要感が下がるわけよ。マジで(笑)。笑い事じゃないけどね。

オモシロい話で、今度ウチから出る「Simplify」の著者
リチャードコッチが言ってたんだけど、昔、彼はBCGのコンサルタントで
BCGからベインに行って、その後、自分でコンサル会社を立ち上げた…
(20:80の法則を世の中に広げた人として有名だけど、本当は戦略コンサルの人)

コンサルは二度死ぬって言われるくらい、クソ忙しい仕事で、
もちろんコッチはあっちこっちのクライアントやら仕事仲間から、
「なんとかして時間を作ってほしい」
と言われるような立場だった。(彼の時間はとても希少価値があったわけね)

んで、会社を売却して、リタイヤしたんだって…

そしたらどうなったと思う?

そしたら、最初の2,3週間は解放されたような気分だったらしいんだけど、
しばらくすると、誰も自分に電話してこない、誰も自分の時間を要求してこない、、、
って事が分かって、自己重要感がめちゃめちゃ下がったんだって…

つまり、つい1ヶ月ほど前は、誰もが会いたい人だったのが、
1ヶ月後には、誰からもスルーされてる人になっちゃったわけ(笑)

おもろいでしょ(笑)

でもね。何が言いたいかって言うと、
つまり「仕事」はその人を重要人物にしてくれるってこと。
そして、そのことをみんな潜在的に分かっているから、
誰もが「自分の仕事を離したがらない」って心理があるってことよ。

上で話した、岩田さんの助手の人も、
「やらなくて良い」って言われている仕事をやるんだから。
そういう目で見てみると、彼の動機が分かるでしょ?
ムダな仕事を喜んでやってるマゾじゃなんわけよ。
自分を重要にしてくれる仕事をやっているわけよ。

だから、まず最初に、そこを乗り越えないと、
どんな仕事も止めるのはとても難しくなる。

これ、普遍的な人間心理だから、誰にでも起きるよ。
おれだって、そうだもん。正直に言って、忙しい時の方が気持ちいいし、
何もやらなくていい時は、外からみたら理想的でも内面的には不安が強くなるよね。

だから、どんな人でも、自分の仕事をキープしたい
っていう動機がある事を忘れちゃいけない。
そして自分自身にもそういう動機があることも。

じゃあ、そんな中でどうやって、仕事を手放すか?

1つ、みんなにも是非、やってみてほしい考えとして、
「次のレベルの仕事を考える」
というのを提案したい。

次のレベルの仕事
というのは、単純に言えば、次のポジションの仕事。
つまり、上司の仕事を考える。自分の直属の上司の立場で仕事を考える。
そうすると、やるべき仕事はたくさん見えてくる。

自分がやらなくてはいけない仕事で、それを現在、上司がやっている
というのがたくさん見えれば見えるほど、
「おれは、こんな事やってる場合じゃない!」
という気持ちになる。そうなれば、今の仕事を手放す抵抗などは、
ほとんどなくなる。なぜなら、より自己重要感が高まる仕事があるからだ(笑)

それをどんどんくり返して行けば、
最後は、社長の仕事、会社のオーナーとしての仕事は何か?
という目線が持てるようになる。(こういうのを視座と言う)

そして、社長目線、経営者の仕事を考えるようになる人は、
おのずと、経営情報に興味がいき、経営感覚が少しずつ分かるようになり、
最後には社長、経営者になるんだろう。

しかし、社長、経営者になっても同じ事は続く。

先ほど言ったとおり、おれにだって仕事を手放せない心理がある。
そういう時は、どうするか?やはり、次のレベルの仕事を考えるわけ。

つまりは、会社をこのレベルにしておいてはいけない。
次のレベル、もっと成長させて、5倍、10倍のレベルにするには、、、
と考えると、、、おれは今、こんな事をしてちゃいけない!
となる。

なので、社長だのマネージャーだのメンバーだの
ポジションは関係ないって事が分かるだろう。

つまり、
「今の仕事の事しか考えられない人」
「次のレベルの仕事を常に考える人」
こういう2つのタイプがいるだけで、職位の問題ではないわけだ。

さて、あなたはどうかな?

今の仕事をどれだけ上手くやるか?速くやるか?
を考えるのは当然だが、次の仕事、例えば上司の仕事など、
考えたことあるかな?

もし、ないんであれば、一度考えて見るといい。
というか、常に考えるようにするといい。

そうすれば、いつでも、成長の余地が見えるし、
成長スピードそのものも、格段に速くなるだろう。

ウチみたいな会社に居ながら
成長しなかったら何の意味もないぞ。
もっと楽な会社はいくらでもある。

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以上、ここに出てくるマネージャーって言葉を
社長に置き換えたら、きっとあなたにとっても少しは役立つ話に
なるんじゃないかな。(というのも社長もマネージャーだからね)

この話を聞いて、身に覚えがないか深く考えてみてほしい。

ほとんどの会社が小さいままなのは、
社長がボトルネックになっているからだ。
社長にしかできない仕事ってのがたくさんあって、
社長自身はそれをやるのに忙しい。

こういう状態が続いているから会社は成長できない。
(なぜなら社長にも24時間しかないので、社長の時間はレバレッジが効かない)

なので、社長は、自分にしかできない仕事(思い込みかも知れない)
を、いかに部下に渡していくか。という事がとても重要になる。
そして、その行為は、実は人間心理に反する行為だってことだ。
だから難しいんだよねぇ〜〜〜なんて(笑)

なので、次の仕事を考えるべく、
社長は今よりずっと高い目標について考えるべきだ。
そうじゃないと、どんな有能な人だって
小さいままで終わってしまう。

考えてみよう。
次はなんだ?自分は何をすべきだ?

ーおがわ

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