レストランで世界を変えた男
From:小川忠洋
西宮のプライベートオフィスより、、
『マインドが全て。あなたが考えてるものに、あなたはなる』
と言ったのは仏陀。マインドって言葉は、日本語で言うと、
思考、心、精神、知性、などなどいろんな意味があるので、
これは、簡単な言葉ではない。
だけど、つい最近、この言葉をあらためてこの言葉を
思い出すような話を読んだ。それは誰もが知っている男の話。
名前は知らなくても、その男の仕事は誰でも知っている…
その男は、地方で評判のレストランを、
世界中に広げて世界最大の飲食チェーンを築いた。
彼の名前はレイクロック。
レストランの名前はマクドナルド。
知らない人はいない、あまりにも有名な話だ。
レイクロックは元々、なにかのセールスマンで
全米の各地を訪問販売していた。その中で、マクドナルド兄弟が
やっているレストランがやばいという事でマクドナルドに行った。
マクドナルドの何がすごかったか?
レイクロックがマクドナルドに行ったときに、
来てるお客さんに聞いてみた。
「どれくらい来てるの?ここいい?」
「イェー。毎日来てるぜ」
マクドナルドのハンバーガーは価格が他社の半額。
そして、頼んだらソッコー出てきて、態度の悪いウェイトレスに
チップを払う必要もない。そして何より半額なのに他社より旨かった。
そして何がスゴいかって、
他社の半額で売ってるにも関わらず、
売上が1店舗で4億円ちかくあり、(今のお金で)
利益もスゴかった。
レイクロックは興奮してマクドナルド兄弟を食事に誘った。
「自分は全米を渡り歩いてきたが、こんなに素晴らしいシステムは
いままで、どこでも見た事がない!」
「なんで、これを全米中に開かないんだい?」
マクドナルド兄弟は困惑した様子でお互いをみて、
レイクロックを見つめた・・・
マクドナルド兄弟はその生活に満足していた。
毎日、お店に顔なじみのお客さんが来て、美味しい食事で満足してもらって、
そして、家に帰って夕日を見ながら一日を終わる。
彼らはその静かな生活に満足していたので、
それを全国に展開して、苦労することなどのぞんでなかった。
『マインドが全て』
この話を聞いて、ぼくはこの言葉を思い出した。
その後の展開はご存知のとおり、レイクロックが
マクドナルドのフランチャイズ権を今のお金で21億円で買って、
世界最大のレストランチェーンに育て上げた。
どんなに素晴らしい素材やビジネスチャンスがあっても、
あなたの「マインド」次第でそれはどうとでもなる。
というのも、マクドナルド兄弟が、そこそこの成功で「満足」して
しまったのもそうだし、よくよく考えてみると、
ハンバーガーショップというどこにでもある普通のビジネスを
(日本で言えば定食屋みたいなもんだろう)
世界の食生活を変えるようなビジネスに育て上げるということもそう。
よくよく考えてみてほしいんだけど…
メシ屋だぜ?その辺に履いて捨てるほどあるお店だぜ?
それを世界展開できるなんて誰が考えられる???
例えば、ちょっと昨日、今日、見かけたお店思い出してほしい。
あるいは、ランチを食べた店でもいいから思い出してほしい。
たっっくさんお店あったよね?
そのどれか1つでも、全国展開、世界展開とかいう事を
想像できたかな?想像すらできなかったんじゃないか?
そこが、ぼくらの「限界」じゃないか?
定食屋でできてるんだから、同じようにあらゆる業種でも
平凡なビジネスを偉大なビジネスに変えることってできるはずだろう?
だけど、できてない。それは、そもそも、
想像力が欠けてる
のが大きな要因なんじゃないか???
もちろん、実務的な問題もたくさんあるよ。
でも、まずは想像力がないと、
『あなたが考えてるものに、あなたはなる』
という言葉どおりになるだろう?
たとえば今、ウチが扱ってる商品を見ても、
同じモノを見て、全国展開や産業や業界の革新などが
想像できる人と、できない人では、
結果的にどちらが大きな仕事、大きな貢献をするだろう?
能力の問題じゃないよね?
ビジネス・マインドを鍛えよう。
目の前のことばかり見てないで、いろんな事を
吸収して、視野を広く持とう。
そうすれば、大きな事を成し遂げるチャンスは
いずれやってくるだろう…
Mind is Everything,
What you think What you are.
ーおがわ
PS:
じゃあマクドナルドがなんで価格を半額にしたのに競合より
利益を圧倒的に上げることができたのか?その話はまた今度…
ビジネスの大きなヒントになると思うよ