マネジメント 2018/02/24

「キキーッ!」すいません。


ついこないだ、買い物が終わって家に向かう帰り道で、おばちゃんから急に声をかけられたんです。

黒いダウンに少しパーマがかった髪型。普通の自転車ではなく、ぶつかっても壊れないかなり頑丈そうな電動自転車に乗ってました。

おそらく、親子でどこかに向かっていたんでしょう。後ろには、娘さんと思われる中学生くらいの女の子がお母さんより一回り小さい自転車に乗って一歩後ろでかまえていました。その後ろには、おそらく息子さんと思われるであろう、少年が1人いました。


僕は信号待ちだったんですが、向こうのほうから自転車に乗った3人がこっちに向かってきます。

信号が青になったので、歩きだすと向こう側から走ってくる電動自転車のお母さんが「キキーッ!」と急に止まって、僕に声をかけました。

急に大きな音を立てて自転車を止めるもんだから、何かあったのかな?って思ってびっくりした顔でそのおばちゃんをみたら、おばちゃんがひとこと。


「◯◯通りってどこですか?」


そんなに急に自転車を止めて聞くことか?って心の中では思ったんですけど、問題はそこではありません。

1番の問題は僕がその〇〇通りがどこなのか、ハッキリとわかっていない。ということでした。

間違いなく近くにあるってことはわかっているんですけど、確信を持って「ここですよ」って伝えることができなかったんですね。


おばちゃんに「この道を真っすぐ行って、その次に、ここを曲がったら、◯◯通りに着きます」みたいな事がいえませんでした。

だからと言って「わかりません。」と伝える僕ではありません。おそらく、おばちゃんは◯◯通りに行きたいんじゃなくて、それは一つの目印で、本当はもっと先に行きたい所があるんじゃないか?と思ったわけです。


なので、◯◯通りを知らないという事は伝えず、

「どこに向かわれているんですか?」

って聞きました。


すると

「堺筋本町の駅です」

とキッパリ。


僕の知っている場所が出てきたじゃないですか!


堺筋本町と言えば、ダイレクト出版大阪本社の最寄り駅ですよ。それなら毎日のように通っているし、いろんなルートで教える事が出来るので完全にこっちのものです。

おばちゃんが堺筋本町に行きたいとのことなので、どうやっていけば良いかを丁寧に伝える事ができました。


お互いが知ってる共通言語


この話、日常生活でよくある話だと思うんですが、これってビジネスでも同じではないでしょうか?


行き先は共有しているけど、お互いが理解できてない。お互いが理解できない、つまり共通言語が無いってことです。

今回の場合、◯◯通りっていうのはおばちゃんの頭の中では理解していたんですが、僕の中では理解できていませんでした。なので、どうすれば良いかがわかりません。

お互いが理解していない、お互いの共通言語が無いので、アドバイスをしようにも出来ませんし、相手が欲しい情報も伝えることが出来ないわけです。

向こうからすれば、この辺に住んでいる人だからわかるだろう。って感じなんでしょうけど、僕の中で明確に理解が出来てなかったので、伝えることが出来ませんでした。


ただ、お互いが知っている「堺筋本町」という駅名が出てきた瞬間に、全部解決です。どこに向かって進めば良いのか?どのルートを通れば良いのか?どれくらいの時間で着くのか?など相手が知りたい情報を伝える事ができます。

お互いが共通の言語を持つことで、何をすれば良いのか?を明確に伝える事ができますし、相手もきちんと理解をしてくれます。


初対面の人でも、理解し合える共通言語。


もしあなたの会社に、共通言語が無いのなら、取り入れてみると、仕事がスムーズに進むかもしれませんね。

関連記事