従業員は家族である！のウソ

From:北岡秀紀

「従業員は家族である」
これはウソです。

ちょっと思考実験をすればわかります。

会社がつぶれそう。
誰かに辞めてもらって、人件費カットすれば助かる。

じゃ、辞めてもらいますよね？

けれど、家族に「食費足りないから家族辞めてね」とは言わないはず。

また従業員の立場からも考えてください。
あなたが給料を支払えなくなって、半年、1年と従業員はついてきてくれるでしょうか？
ごく一部の例外を除き、付いてきてくれないはず。

会社は目的に向かうためのチームである

会社はチームです。
何かの目的があって、その目的に向かうために力を結集しているに過ぎません。

能力が発揮できない
目的に共感できない
なんてことが起きれば、チームから外れてもらう or 外れます。

一方、家族には目的がありません。
いわば無条件の愛です。
極端な話、犯罪者になろうが家族は家族。

もちろん社長自身の覚悟として心の中だけで「従業員は家族」と思おうとする、ということは否定しません。

一生スタッフを食わせるんだ。
それくらいの責任感でという覚悟でビジネスをすることは長期的に従業員を育成することができ、強い競争力になりますから。

つまり、「従業員は家族」と発した瞬間、ウソを言っているわけです。
だって、一切働かない、遅刻欠勤を繰り返す奴がいたらクビにしますよね？

軽々しく「従業員は家族」なんて言わない方がいいです。
発した言葉に囚われて共倒れ、なんてこともありますから。

－北岡秀紀

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