社長の仕事術 2017/09/27

コンサルなんて寄生虫?




From:北岡秀紀

「コンサルタントなんて人のふんどしで相撲をとる寄生虫だ。」

言葉の強弱はあれど、こういう”コンサルタント不要論”をしばしばいただきます。

まぁ、猫も杓子もコンサルタントを名乗る時代。
しょぼいコンサルタントに引っかかった社長も多いようで。

結論から言えば、私はコンサルタントは必要だと思っています。
私がコンサルタントだからポジショントークをしているのではありません。
その証拠に私自身もコンサルタントをつけています。

では、なぜコンサルタントをつけるべきなのか?
重要な順番で5つの理由をあげたいと思います。

コンサルタントをつけないにしても、あなたのビジネスに必要なものがわかるはずです。

1.傍目八目の力

ビジネスをしている当事者になると、ほんのちょっとしたことが盲点になっていたりします。
客観的な立場であるコンサルタントはその盲点に気付きやすいポジションにいます。

以前、実際にあった実例をお話ししましょう。
スマホサイト内の申し込みフォームがページの中ほどに配置されていました。
これを最下部にもっていくことで成約率が3倍になりました。

なぜなら多くのお客さんは「申し込みフォームは下にあるもの」と思っています。
一方で、その会社の社長やスタッフはいつもどおり中ほどにあるから、フォームの場所でお客さんが落ちているということに気づいていなかったのです。

こんな風に話で聞けば当たり前と思うかもしれませんが…当事者になると気づけないことはよくあります。
あなたも「なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだ!?」という経験はあるはずです。

2.「そもそも」論

優秀なコンサルタントほど「そもそも」を問います。

「そもそもその会議は必要なのか?」
「商品力が高いのにそもそもなんでセールスが必要なのか?」
「そもそもいくらの利益が欲しいのか?」

ノウハウではなく、なぜやるのか?が明確になるほど、やる気も出ますし、必要のないことをやらなくて済みます。

でも、自分がやっていることを「そもそも」と問うことはなかなか難しいです。
それが当たり前になっているのですから。

3.他業界の事例

同業界でやっていることを真似しても目クソ鼻クソの争いなり、大きな成果はあがりません。
他業界で成果を出した方法をもってくると一気に業績があがります。

社長はどうしても競合他社に目が向きがち。
他の業界を知っているコンサルタントはかなり重宝します。

4.強制力

「いつまでにこれをやる」ということを第三者であるコンサルタントに宣言することになります。
結果、着実に施策が実行できます。
しかも、自分のペースではなく、ちょっとキツめのペースでもやり遂げられてしまいます。

5.専門ノウハウ

もちろんコンサルタントが持つノウハウも重要な要素。
自分でやれば試行錯誤が10回必要なものを3回に減らすことができます。
結果、無駄な試行錯誤の時間を劇的に減らせるというわけです。

ノウハウをコンサルタントを使用する一番の理由に考える人が多いですが、実は、これは一番下だと私は考えています。
上記、4つだけでも成果はあがるからです。

コンサルタントをつけなくても…

いかがでしょうか?

もちろんコンサルタントをつけることは必須ではありません。
あくまで補助ツールです。

特にまともなコンサルタントであるほど、値段もかなりします。
小さな会社で払うは厳しいことも。

コンサルタントである私からすれば、ぜひ良いコンサルタントをつけることを推奨したいですが…

・客観的に自分のビジネスを見るように意識し、
・「そもそも」を考え、
・他業界の事例を勉強し、
・やらざるを得ない環境を作り、
・時間をかけてでも自分でノウハウを構築する
という腹さえもてばコンサルタントなしでも成果はあがります。


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