マネジメント 2018/01/05

たくさんGIVEする社長の末路


From:北岡秀紀

新年あけましておめでとうございます。
今年はもっとパワーアップしたコンテンツをお届けしていきますので、よろしくお願いします。

さて、先日、複数社の上場に関わっている方とお話をしました。
その中で興味深い話を聞きました。

それは上場前の株のこと。
上場の際、取締役や幹部を中心としたメンバーに上場前に株式を分配します。

オーナー社長って太っ腹で優しい人が多くて、なるべくたくさん株を所有させようとします。
その方が上場後にリターンが大きいから。

でも、これって逆効果らしく…

太っ腹に与えて上場益で資産が1億円あたりを超えると年収1000万円クラスの取締役でも働く気をなくす人が大半なんだそう。
1億円ってかなり大きいように感じますが、年収1000万円と考えれば10年しか持ちません。

しかも、気が大きくなって金遣いも荒くります。
なので、年収1000万円を大きく超えるような生活水準になってしまいます。

結果、数年で資産はゼロになり経済感覚もズレてしまい、仕事にも身が入らない…
不幸な人を作ってしまうわけです。


たくさん給料をあげたい?


ウチは上場させないから関係ない、と思われるかもしれませんが…

それは違います。

報酬や給料も同じことです。
なるべくたくさんの報酬や給料を払ってあげたい。
そんな気持ちをもった社長って多いんですが…
(「先に与えろ」って大先生たちから習いますしね。)

実力以上のお金を報酬として支払うと自分の実力を過大評価してしまったり、モラルの低下が起こります。

報酬や給料を多めに払うこと自体は、採用やモチベーションアップの源泉になりますからいいと思います。
が、それにも限度があります。
まァ、同地域、同業界の1.2倍が限度でしょう。

与えることが大好きな社長にとっては拷問かもしれませんが…
長期的に一緒に仕事をし続けたいなら、彼らの長い人生を考えるなら、あなたのエゴはグっと押えてください。


-北岡秀紀


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