そんな事しなくていいでしょ

From：中谷佳正

先日、
ある経営者と話をしていて、本当に大切なことだと感じることがありました。僕は今よりも上のステージに行くことを意識して仕事をしていた時期もあったのですが、なんでそんな事を思っていたのかというと。それは世の中にはバケモノみたいな人が沢山いるので、その人たちが見ている景色が見てみたいという欲求からそういった感情が働いていたかもしれません。
ただ、、、

上を見ることがいいのか？

世の中、上には上がいると年齢を重ねるごとに実感せずにはいられませんね。勉強すればするほど、自分の知らないことがたくさんあることも同時に知るようになり、結婚し親になって経験すればするほど、やっぱり自分の知らないことがたくさんあることに気づきます（笑）
そうやって周りを見渡してみると、自分よりも優れた能力のある人間、知識のある人間、経験のある人が非常に多く居ることにも気づくようになり、「自分はまだまだだなぁ」となってしまう。。。「もっと上を目指さないと」となってしまう。。。
ただ、本当にそれでいいのか？って話。
なぜなら、あなたがビジネスをしているということは、あなたの目の前には、あなたを頼ってやってきている人がいるはず。だけど、あなたが上ばかり見ているということは、その頼ってやってきた目の前の人を見ていないということになりかねない。それって、何か違うんじゃない？ってこと。

相手はあなたを求めている

正直、世界にはレベルの高い人はゴロゴロいる。僕自身も、自分よりもレベルの高い人がたくさんいることを理解してます。だけど、自分を頼ってきてくれてる人というのは、今の僕を必要としてくれているわけで、今の僕のレベルでかまわないと言ってくれてるわけ、、、
であれば、上ばかり目指さずに、今の自分にできること、今の自分にしかできないことを精一杯やるのが筋じゃないかと。。。目の前にいる人に尽くすことが大事で、その人に対して誠実に応えることが大事なんじゃないかなと思います。
同じように、あなたを頼ってきてくれる人がいるということは、今のあなたのレベルでかまわないと言ってくれてるわけです。その人はあなたを求めてくれている。もちろん、上を目指すことは大事なことかもしれませんが、今のあなたでいいと言ってくれているなら、今のレベルで尽くせばいいんじゃないか、それで大丈夫だよって話。。。

他人と比較しなくていい

「もっともっと」とか「上に上に」というのは、結局のところ自分と他人を比較している証拠なんじゃないかと。もちろん達観していて、自己研鑽に励んでいる人もいるかもしれませんが、少なくても僕は自分と他人を比較してた気がします。頭ではわかっているけど、実際にはそうじゃなかったと言った方がいいかもしれない。。。
だからこそ僕が言いたいのは、「周りを気にするなよ」ってこと。他の人がどう言うかはわかりません。ただ、お金を稼いでいる方が偉いとか、実績が大きい方がすごいとか、他人の価値観によってふらふらしているようなら、それはやめた方がいいですね。そうではなく、自分の理念に則って「自分の価値観で生きろ」というのが、多くの人に伝えたい僕の想いです。

目の前の人に尽くすからこそ引き上げられる

これは僕の持論でもあるのですが、目の前の人に尽くしている人が、上から引き上げられるんじゃないかと。そういう姿勢とか、筋の通し方というのを周りの人は見てるんじゃないかと思っています。
僕自身がそういうのを見て人と繋がっていってるというのがあるので、僕と同じような価値観を持った人たちなら、同じような形で人と繋がったりしてるはず。それは、例えば若い子を登用したりってのもあるでしょうし、アウトソース先を探す時なんかもそう。その姿勢が見られてるわけで、他人と比べてどうとかよりも、その人自身がどうあるのかの方が何倍も大事です。
同様に、諸先輩方も僕のことを、そういう目で見てる気がしてならない（笑）だから、上を目指すどうこう言ってないで、ただ目の前の人に何ができるかということをやっていれば、いずれ梯子が降りてくる、、、そんな気がしますね。

あなたがもし自分と他人を比較して、もっと上にとか思ってたりするなら、その考えは脇に置いておいて、まずは目の前の人に役に立てる事に集中すればいい。それが成果を出す早道だと感じますがあなたはどう感じますか？

－中谷佳正

P.S.上ばかり見ていたら足元が崩れていることに気づかない事もありますからね、、、