マネジメント 2017/05/03

貢献する喜び

FROM:アーノルド・シュワルツネッガー


今日、全てはあなたの目の前にある。新しいゴールと新鮮な夢に包まれた新しい人生だ。

大きなアメリカン・ドリームを叶えるのが私のゴールだった。映画ビジネスで偉業を成し、偉大な俳優になり、大金を稼ぐ男。ハリウッドとビジネス界を制す男。不動産帝国とレストランチェーンを築く男になりたかった。

私が夢に向かって進んでいく過程、これらのビジョンを現実に変えていく過程において、私は最高の時間を過ごし、最高の経験をし、想像しうる限り最上の喜びを体験した。

それでもなお、こう言える。コミュニティに与え返すこと以上の喜びはない、と。私の達成したことで最も大きなひとつは、コミュニティに対して私がしたことだと考えている。

例えば、全国をまわって若者に健康や運動の大切さを教えることが大好きだ。また、町の深部に入っていって不良少年少女達に手を差し伸べ、暴力や犯罪、麻薬や銃に “No” を突きつけ、教育や希望、そして人生に “Yes” を与えるのも非常に価値の高いことだと感じている。私の最上の喜びは、私の時間とエネルギーをコミュニティに与え返す時に生まれる。

人間の一生は、他人の人生にどれほど影響を与えたかによって決まる。それこそが後まで残るものだ。あなたがどれほどポジティブな影響を与えたか。どれだけ他人を助けたか。…特に、行き詰まってしまっている人をどれだけ助けることができたか。

大きな喜びを感じるためには、強者が弱者を助けるという哲学、富める者が貧しい者を助けるという哲学、そして幸運な者が不運な者を助けるという哲学に従う必要がある。

私自身、その哲学に従ってきた。私は恵まれていたからだ。私は神から多くを与えてもらった。アメリカという国から多くを与えてもらった。両親から、友人から、周りの人から多くを与えてもらい、そのおかげで今の私があるのだ。

正しい決断とは、他人を助け手を差し伸べる決断のことだと学んだ。平和部隊を立ち上げた偉大なるサージェント・シュライバーの言葉を引用したい。ちなみに、彼は私の義理の父でもある。

「献身。献身。献身。 最後には、献身こそが我々全員を救ってくれるのだから。」

アーノルド・シュワルツネッガー
俳優、元カリフォルニア州知事

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