マネジメント 2016/12/14

積極的思考法

FROM:ケン・シェルトン
(リーダーシップに関する出版を主な事業と30年以上して行う、エグゼクティブ・エクセレンス社の創業者 兼 編集長)

[Personal Excellence より]
ノーマン・ヴィンセント・ピール

あなたの内部には、驚くべき力が宿っている。
これは疑いの余地がないことだ。
しかし、その力を活用せず、
更に悲しいことに、どうでも良い些細なことによって
その力を自ら無駄にしている人が、いかに多いことか…。

あなたが成功するまでの道のりには、障害も困難があるだろう。
しかし、それが何であれ、あなたはその困難に打ち砕かれたり、
自信を剥ぎ取られたり、絶望する必要はないのだ。
決して。

積極思考の習慣を持つことで、あなたの潜在能力は驚くほどに解き放たれる。
偉大さに到達した人は、皆この習慣を持っていた。
彼らは、小さく生きることを拒否した。
彼らは、いかなる困難に屈することをも拒否した。
あなたが困難や挑戦を乗り越えて成功することほど、
人生でインスピレーションの湧くことはあるだろうか?

しかし、あなたはこう反論するかもしれない。

「でも私、積極思考でやってきたんですよ。
 なのに、なんか上手くいかないんです。」

聞いて欲しい。
私は、積極思考を持ったからと言って、「万事がうまくいく」と
言ったわけではない。

そもそも「上手くいく」とは、あなたにとってどういう意味なのか?
あなたが「欲する何か」を得ることなのか?
であれば、そのあなたの「欲する何か」が、
万物の創造主の意図と常に一致している…などということが
ありえるのだろうか?
以下は私の意見にすぎないが、あなたはどう思うだろうか?

“あなたが欲するものだけに固執するのではなく、
万物の創造主の意図と調和を取ることを心がけていれば、
自然と「上手くいく」のではないだろうか?”

積極思考は、現実思考でもある。
ネガティブな面にも注意を払いつつも、ネガティブに溺れない。
ネガティブに力を与えない。
ネガティブにあなたを支配させない。
ネガティブはあるがままの適切な状態で認識し、
ポジティブ(積極思考)を育んだらどうなるだろうか?

積極思考に対して懐疑的な人は、
結果が出なかった時のことにフォーカスしてしまう。
しかし、何が・誰が悪くてそうなったのか?
積極思考の原則が悪かったのか?
もしくは、本人が悪かったのか?

「信念があれば、不可能は存在しない」
これは過去から書物で語り継がれている格言である。

では、その方法は?

そう、あなたの考え方を変えれば良いのである。
懐疑心ではなく、信念を持つことだ。
あなたは毎日「こんなのできっこない」「あんなのできっこない」と
自分に言い聞かせてしまっていないだろうか?

あなたは1日に何回「できない」と自分に語りかけているのだろうか。
そんなことを続けていると、あなたの潜在意識が、
その言葉を事実として受け止めてしまい、本当に事実になってしまう。

または、何かを思いついた時に、こう言っていないだろうか。
「これ、できるかな? それとも、できないかな?」
すると、あなたの潜在意識は「できないよ」と答える。
過去のあなたが、否定的な答えを出すよう
潜在意識を訓練してしまったからだ。
あなたの想像力は今や、あなた自身を「失敗者」と認定してしまっている…。

「人間は考える通りの者になる」

あなた自身が「できないヤツ」という、
自分に対する不信を植え付けてしまったのだ。

「自分にはできない」という絵を描き続けてしまっていたのなら、
必然的に「自分は失敗者だ」という絵が思い浮かぶ。
そして、実際に失敗する。

さて、あなたには2つの力が存在する。
「イマジネーションの力」と「意思の力」だ。
あなたは意思の力をフル稼働して「私にはできる!」と言ったとする。
しかし、イマジネーションの力が「いや、できないよ」と言う。
ここで意見の不一致が起こった場合、結果は「できない」になる。
イマジネーションの力は、意思の力よりも強力なのだ。

イマジネーションはあなたの信念と紐付いている。
つまり、あなたの心が信じるものが、
「できる」もしくは「できない」かを決めるのである。

「何らかの大きな力が働いて、私は成功できる。」
「私は克服できる」
「私は達成できる」

このような信念を持ち続ければ、
あなたは「私にはできる」という
揺るぎなきイメージを持つようになる。
その暁には、あなたの意思の力とイマジネーションの力が一致する。
その力が合わされば、あなたを阻むものは存在し得ないのである。

哲学者であるウィリアム・ジェイムスはこう言った。
「信じなさい。そうすれば、その信念がそのうち現実を生み出すだろう」

また、ラルフ・ワルド・エマーソンはこう言った。
「何を欲するかに注意せよ。欲すれば、手に入る確率が高まるのだから。」

つまり、何か悪いことをずっと思い描き続けていると、それが現実となる。
あなたの元にやってくるのだ。
宇宙全体が共謀して、それをあなたに渡しにやってくる。

一方、何か良いことをずっと思い描き、信じれば、それが現実となる。
あなたが欲しいものを、積極的にしっかり意識に植え付けるのだ。
心の限り求めよ、さらば与えられん。

あなたが欲しいもの。
あなたがしたいこと。
あなたがなりたい人間。

そうすれば、それが手に入るだろう。

それでもあなたはこう思うかもしれない。
「とは言っても、できないものはできないよ…」
それは、あなたにネガティブな考えがあるから、できないのだ。

信じるのだ。
信念を持つのだ。

そうすれば、必ず成功できる。
あなたが成功しているイメージを持って、それを信じる。
そうすれば、あなたは成功する。

聖書にはこう書いてある。
「人生において信念を守り通したいのなら、罪を悔い改めることが必要だ」

あらゆる罪をあなたから剥ぎ取ってしまおう。
昨日あなたは罪を犯したか?
申し訳なく思っているか?
それならば、悔い改めて許しを求めよう。
罪を罪のまま、あなたの意識の中に留めてはならない。
あなたの潜在意識に罪を長く住まわせてしまうと、
それはあなたの力を奪うことになってしまう。

もしあなたが罪の意識、悪意、憎悪等に満ちていたとしたら、
信念を持つことはできない。
これらをあなたから追い出すには、
あなたは今までとは違う「あなた」にならなければいけない。

憎悪を追い出す。
悪意を追い出す。
怨恨を追い出す。
罪の意識を追い出す。

これらは全てあなたの力を発揮する邪魔になるのだから。
成功するためには、時々小さな力が湧いてくる程度では足りない。
あなたが既に持っている力を、最大限発揮する必要があるのだ。

今日から、これらのイメージを持って欲しい。

信念を持っているあなた。
達成しているあなた。
創造主の意図と一致しているあなた。

あなた自身を浄化し、創造主の力さえも借りるのだ。
どのような困難が現れたとしても、
浄化され、信念を持ってさえいれば、あなたは無敵なのだから。

思い悩むのはやめよう。
あなたの心の声を、美しい歌にしよう。
あなたの瞳を輝かせよう。
あなたの意識を羽ばたかせよう。
勝利に生きよう。
活気に溢れて生きよう。
情熱を燃やそう。

そう、未来のあなたは、過去のあなたとは違うのだ。

今まで抱いていたネガティブなイメージは、もうあなたの後ろにある。

あなたはジャンヌ・ダルクになれる。

— 創造主が、あなたの明るく輝く剣に手を添える。
  そして一緒に、「敗北」という壁を砕き散らすのだ。

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