マネジメント 2017/05/17

リーダーになるための2つの資質

FROM:ノーマン・シュワルツコフ大将
(米軍の退役軍人)


21世紀においてリーダーになるためには、
2つの資質が必要だ。
それは、「能力」と「人格」である。
私は、能力があっても
人格の伴わないリーダーを沢山見てきた。
仕事をしっかりこなすのは良いが、
その度に、昇進や報酬など、
何らかの形を求める。
他の人から奪いながら前に進んだり、
もしくは、彼らにより大きな権力や地位を与えることを示す
何らかの書面の形を求めるのだ。
このような飾りを欲する理由は、
トップにのしあがる道を
速く自分のものにしたいからだ。

一方、優れた人格を持っていても
能力の伴わないリーダー、
自ら先陣をきろうとしないリーダーも
沢山見てきた。
リーダーとしての代償を支払おうとしないのだ。
更に先に進もうとはしないし、
もうひと踏ん張りしようとしない。
そのあとひと踏ん張りが、
偉大なリーダーを作り上げるというのに。

私は、能力と人格の両方が必要だと考える。
この重要な資質のうち、
どちらか一方でも欠けている人間は
私は戦場へは送らない。
戦場で隊を率いるということは、
人間を率いる、リードする、ということに他ならない。
そこそこのリーダーは、
44人の小隊の指揮を執る時に、
彼らを小隊として見る。
しかし、偉大なリーダーは、
同じ小隊を率いたとしても、
彼らを44人の個人として考える。
それぞれが、希望や夢を持ち、
生きて良い仕事をすることを望んでいる人間なのだ、と。

あなたは能力を持たなければならないが、
高い人格も持たなければならない。
ある偉大な人が言った。
高い人格は、誰も見ている人がいない時にこそ現れる。
見られている時にする行動は
本当の人格ではない。
見られていない時にする行動こそが
本当の人格なのだ。
そして、それこそがリーダーである。

ノーマン・シュワルツコフ大将
米軍の退役軍人。


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