習慣 2017/06/28

インスピレーションの湧く言葉

長年にわたり、私は素晴らしい教師たちに恵まれ、人生について教えてもらってきた。

祖父の Fred Brooks McFeely も、そんな教師の1人だ。
彼は職業としての教師ではなかったが、愛を通して色々なことを私に教えてくれた。私のことを深く想ってくれたから、私も祖父から学びたいと想った。祖父がこう言ったのを、今も覚えている。

「フレディ、そのままの君が大好きだよ」

とても意味のある一言だった。

私にとってのコミュニケーションとは、ただの言葉以上のものである。
5歳の時、ピアノの鍵盤の上の指を通して自分の感情を表現できることを知った。
大人になるにつれ、メロディや歌詞を地区の催事用に書くのが様々な感情を表現するのに大いに役立っている、と学んだ。

テレビを通して発信することを更に深めるために、私は8年間にわたって、昼食時と夕食時に神学を学んだ。正式に聖職者となった時に、マスメディアを通じて子どもたちと家族に尽くす、という特別な責任を与えられた。

私はコミュニケーションや言葉の力、言う言葉や聞く言葉に深く注意を向けている。
テレビでのコミュニケーションはシンプルに見えつつ、実はそうではないことが多い。
子どもたちはシンプルではないし、大人もシンプルではない。私はテレビでどのように自分の考えを伝えていこうか常に深く思いを巡らせてきた。私達の語ったことを実践してくれた人の話を聞くたびにとても嬉しく感じている。

人は、私達が語ったアイディアを私達が考えもしなかったような創造性豊かで生産的な方法で使ってくれるのだ。

以下に記すのは、講演や新聞記事、書籍やテレビ番組からの私の言葉の引用だ。
あなたの内側、本当のあなたであることにインスピレーションをもたらす本質的なあなたの内側の部分にこれらの言葉が届きますように。


「世界であなたのような人は、あなたしかいない。 そのことを少し考えてみてほしい。 過去にも未来にも、あなたのような人はいないのだ」


「私達は皆似ていると同時に、皆異なった存在である。 このような人間の多様性に喜びを感じる。 皆こんなにも多様性に富んでいるのだから、 私も人と違っても良いではないか」


「誰もが、毎日、小さくても成功を感じるべきだ」


「まず自分自身のことを愛さなければ、 他人のことを愛することはできない」


「完全な人間である、ということは 不完全であるということである。 愛する人達の目の前では、 私達は愛すべき人間でいようと努力する。 私達の子供時代に愛の目をかけられることが、 私達があるがままでいることの価値を教えてくれるのだ」


「子供に対する無条件の愛ほど 影響力のあるものは存在しない」


「敗北への失望において、 子供にこう言って安心感を感じさせようとするかもしれない。 『でも、あなたは頑張ったじゃない。  そんなあなたを誇りに想っているわ』 失望を克服するには、少し時間がかかるだろう。 でも愛する人に愛され 大事にされることを知っている子供であれば 失望も乗り越えていける。 一方、自分は良いパフォーマンスを出し続けなければいけない、 競争で負けることは、 人生で好まれない “敗者” だと信じてしまった子供は  可哀想である」


「人を愛する時は、その相手をあるがままに受け入れる。 愛すべき所も、憎らしい所も。 強い所も怯えている所も。 仮面をかぶった真実も。 もちろん、そうするための唯一の方法は 自分自身を同じ方法で受け入れることである」


「誰もが、自分には特別な才能があって大切にされている と感じる必要がある」


「それぞれの子供の内なるニーズ、独自性を知り、 それを育む手助けをしてあげることが、 子供に尽くす最善の方法である」


フレッド・ロジャーズ
“Mister Rogers’ Neighborhood”
“Family Communications, Inc.”
の創設者。

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