習慣 2017/07/19

やらないことを決める

年齢も、性別も、人種も、国籍も、経済的なステータスも関係ない。
あなたが誰であれ、何らかの困難に直面する時がくる。

子供時代の出来事について別の視点を持ち、
家族との平穏を築いてくことに関する困難。
人生を幻想ではなく本当に生きることに関する困難。
未来を築くための選択に関する困難。

これらに立ち向かうのは容易なことではない。
理想とはいえない子供時代を送り、
大人として生きることについて不明確な
ガイドラインしか与えられなかったのかもしれない。

また、家族のサポートが得られなかったかもしれないし、
友人や知人との長期的な関係がなかったかもしれない。

過去を過去のものとするためにも、
状況にダイレクトに働きかけなければいけない。
そのためには、真剣に魂を模索することと
過去の傷を癒やすことが必要になる。
癒やされる過程で覚えていてほしいことがある。
それは、痛みも伴うかもしれない、ということだ。
特に、過去にネグレクトや虐待が伴った場合は
気をつけてほしい。

[癒しのプロセス]

癒しのプロセスは4つのステップがある。
・自分の記憶から、家族や親戚、友人に関する子供時代の情報を集める。
・子供時代の自分は、家族の生活に自分がどのように対応してきて、
 それが今の大人のあなたにどのような影響を及ぼしたか検証する。

・過去を手放す:幻想や失望、悲しみや後悔、
 理想的とは言えなかった子供時代を手放す。
 今でもあなたを苦しめている感情に触れるために、
 両親や親戚宛の手紙を書いてみることをおすすめする。
・もしその手紙を実際に送ったとしたら、
 相手はどのように返事をするか考えてみる。

過去を変えることはできない。
でも今日を変えることはできる。
そうすれば、明日が変わる。

私は成長するにつれ、
自分が特別な存在だという幻想を
心に抱くようになった。

人が私を見れば、その事実はすぐに明らかになるだろう、と。
私は列に並ばなくてもいい。
納税やパスポート申請や履歴書の用紙を
何枚も記入する必要もない。
もし私が怒った時には、他の人たちが私の気持ちを読み取って
やっていることを放り出して私を助けにきてくれるだろう….。

というわけでは、私は大人としての人生に準備ができていなかった。
毎日ハードルが現れ、時には大惨事も起きた。
車や機械が故障する。

人間関係はエネルギーも時間も要する。
配偶者も友人も自分の問題でいっぱいいっぱいだ。
子供はいうことを聞かない。

私達はそれぞれ長けている所があるのも事実だが、
特例を得られる人はいない。
大人になるということは、
自分自身と、そして自分自身がどこに向かうのかと
つながることなのだ。

自分の感情を感じること。
ニーズを伝えること。
意味のある仕事を見つけること。
住む場所、友人、愛する人を見つけること。
誰がゴミを出すか決めること。

喪失を受け入れること。
仕事、若さ、健康を大事にすること。
希望、視点、現実的な期待を持ち続けること。

しかも、それだけじゃないのだ!
昔の不安定さは死なない。
悪いことは起きる。
感情的に未熟な人たちがあちこちに現れる。
敵はいつも黒服を来ているとは限らない。
死が愛する人を奪う。

あなたの毎日に意味を与えるためには
「絶対にしなければいけないこと」に取り組み、
不要な「したほうがいいこと」を取り除こう。
あなたの目の前に現れる、
予期せぬチャンスを掴み取ろう。
過去を忘れず、未来に対して計画するのもいい。
でも、手元には今日しかないのだ。

朝の散歩で、私は八百屋の近くを通る。
そこでは、マンゴーを4個$1で売っている。
私は12個買う。
夫が「なんで12個も買うの?」と尋ねる。
私は「マンゴーが多すぎるってことはないのよ」と答える。
私にとって、マンゴーは、素敵な人生の象徴だ。

1つ口に入れる。
1日が楽しくなる。
少し幸せに溺れる。
マンゴーがない日が続くのは、つらいものだ。

カーラ・ペレス
精神科医。

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