目標達成 2018/04/20

人が失敗する8つの理由





From:リー・ミルティア

今日はゲストのジャック・ズフェルトにお話ししていただきます。ジャックはオーストラリアの『トゥデイ・ショー』など、2,000以上のラジオやテレビのトーク番組でインタビューを受けました。

アメリカ公共放送PBSはジャックの特番を組んで、彼のコンセプトを127カ国に衛星放送で配信しました。ジャックは、ヒューマン・ポテンシャル・スーパースターの「紳士録」に名を連ね、世界的に有名なナイチンゲール・コナント社の最優秀賞を受賞しました。

ジャックのベストセラーのオーディオCDシリーズは、ナイチンゲール・コナント社のカタログの表紙を飾りました。彼のオーディオプログラムは『サクセス・マガジン』誌に2回も取り上げられました。

それでは、「人が失敗する8つの理由」をご覧ください。

私は何年も人が成功する理由と失敗する理由を研究してきました。特筆すべきは、私達は願望達成に向かう途中で幾度となく同じ間違いを繰り返しているということです。

―自分が本当に欲しいものを知らない。

素晴らしい人生とは、なりたい人になれ、したいことをし、望むものを何でも手に入れることができることです。でも、なぜ多くの人は人生で自分の願望を達成できないでいるのでしょうか?

私が思うにその主な原因は、年齢にかかわらずほとんどの人が、自分が本気で欲しいものを知らないからです。知っていると思っているだけです。自分が欲しくないものはすぐに分かりますが、本当に欲しいものを知ることはまったく別の話です。

―昔ながらの成功メソッドと古い自己啓発の考え方に従っている。

私達は目標設定をし、目標をアファメーション(宣誓)し、結果を想い描き、モチベーショナルスピーカーの話に耳を傾け、自己啓発本を読めば成功できると思い込んでいます。

目標を書くエクササイズをすれば目標達成に役立つと思っています。でも、ほとんどの目標を達成できない理由はそれらが本当の願望ではないからです。望んでいると勘違いしているだけです。

つまり、自分にとって真実ではない目標を設定し、間違った方向に進んでいるということです。その通りにしても成功できないようなテクニックや方法論を信じて、それに時間とお金をつぎ込み続けています。そういったテクニックや方法論は役に立たないだけでなく、ネガティブな感情も引き起こします。

―然るべきメンターを見つけられない。

私達は間違った専門家の言うことを聞いています。その専門家の知識や経験や能力が私達の欲求やニーズや願望に合っていないのに、彼らのアドバイスに耳を傾けています。

そういった人達のアドバイスはたいていは善意からのものですが、彼らは私達のことを実際に知らないし理解していません。おそらく似たような件や近いケースを心理学的に評価して、私達にベストだと思われるアドバイスを推定しているだけです。

―すぐに大きな結果が出ることを期待しすぎる。

私達は短期間で劇的な結果が出ることを期待しています。達成までの紆余曲折の過程を楽しむべきなのに、完璧に間違いなく進んで行くことを期待します。

「迅速で素早く、無料で簡単に劇的な結果をお約束します」といったくだらない宣伝文句で、往々にして私達の期待はいやがおうにも膨らみます。

ほとんどすべての商品は、10日や30日、60日や90日で望んだ結果が得られるとの保証付きで売られています。評判の美容整形外科医は、たいていの人は結果が出るのに30日も待てないと言います。

特に自制心が要求されるような場合は尚更です。

―フィードバックを得ようとしないため、軌道修正できない。

傲慢は失敗の元です。反対意見に耳を貸さず、助けを求めないからです。修正や選択をしないでやり続けた結果、壁にぶつかったり、トラウマになるような出来事が起きて目が覚めたりすることになります。

その時には時すでに遅しで、変更できなかったり、できても非常にコストがかかったり、あるいはその両方だったりします。

―自分が持っている長所や資産やリソースよりも不足に焦点を合わせがちである。

私達は外見や行動や考え方や感じ方のお手本だと思われている人と自分とを比べて、自分にないものを気にしがちです。自分の欠点や弱点ばかりを見る傾向があります。

また自分がそれに気づかなくても、他人がそれらを熱心に指摘します。なので、自分は学習し成長し変化することができる、願望を達成するために努力を厭わないような人になることができるという信念や自信が揺らいでしまいます。疑念が信念を破壊した結果、幻滅を感じ絶望してしまいます。

―分析のし過ぎで行動や意思決定を先送りする。

私達はタスクの膨大さや現実のリスクに尻込みして何もできなくなってしまい、ただ際限なく的外れな分析を繰り返します。せいぜい恐る恐る無益な試みをするのが関の山です。

―計画や戦略を立てずに闇雲に前進してすぐにあきらめてしまう。

適切でない行動を取ると、すぐに気が散って本当にすべきことに集中し続けることが難しくなります。計画や戦略を立てていないと、乗り越えられそうにない障害が必ず現れてまいってしまいます。

最初に困難の兆候が出てきただけで立ち止まってしまうことはよくあることです。もう少し忍耐力を持って辛抱して粘り強く続けていれば、目標を達成できたでしょうが、途中であきらめてしまいます。

トンネルの出口が見えない時、私達は現在の状況や環境が永遠に続くと思いがちです。光が見えても、どうせこちらに向かって来る電車の明かりだと思ってしまいがちです

成功が約束されていた商品や計画やプログラムや治療薬をある期間試して結局ダメだったことが何回ありますか?約束された成功を収められないと、私達はしばしば自分に不信感を抱くようになります。

自分の努力が足りないんじゃないか、自分に何か非があるんじゃないかと考えます。さらに悪いことに、自分を負け犬だと思うかもしれません。

そして何をするかというと、よくあるのは、過去にさかのぼって以前失敗したのと同じテクニックをまた使ってみようとします。ただし今回は「もっと一生懸命やろう」とします。

私達はこのサイクルを繰り返します。でも、こんな自滅的なサイクルで努力し続けても、行き詰まって失敗するだけです。成功に役立たないパラダイムを後生大事に持っているからです。

自己啓発の多くの理論や実践方法は、間違った仮定を基(もと)に確立されています。大勢の人がそれぞれの方法論に従って自分が目指す山を登っていますが、実はそもそもその山に登りたくなかったことが分かるのが関の山です。

実践者にとって、登山はいつだって大変で楽しいものではありません。そしてある時点で「こんなことをしていても意味がない」と登山をやめてしまいます。

おそらくそういった人達にとって、頂上まで登り切ることは、単なる思い付きか願い事か絵空事か夢に過ぎません。本気でそうしたい、そうなりたいと思うような願望でなければ実現しないのです。

成功や幸福や心の平和や喜びを得るための真の方法を見つければ、つまり人生のあらゆる分野で成功するための源を発見すれば、モチベーションのスイッチは自動的に入ります。

そうなれば、成功に関して教えられてきたあらゆるテクニックや方法論を捨てることができます。

目標設定のエキスパートは月を目指しなさいと言います。そうすればたとえ月を手に入れるのに失敗しても、星を手に入れることができるからです。でもそう言われたら「星は欲しくない。欲しいのは月だ!」と言い返すべきです。

アポロ宇宙船の宇宙飛行士がこういったタイプの目標設定をしたらどうなるでしょうか?たとえ月に行けなくても別の星に目標を設定し直すことができるでしょうか?

それほど欲しくないものを目標にする必要があるでしょうか?それより、一番の願望を達成するためのより良い方法を学ぶべきではないでしょうか?月じゃなくても星でいいとするのは、低い願望に目標設定をしろと言われているようなものです。低い願望に目標設定をするなんて到底受け入れられません。


-リー・ミルティア



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