あなたは「ヒューマン・ビーイング」、それとも「ヒューマン・ドゥーイング」?
From:リー・ミルティア
ここアメリカでは、ホリデーシーズンの真っ只中。
仕事や雑用など、なにかとエネルギーを消耗することが
多い時期になりました。
精神的、肉体的、感情的にはもちろん、
金銭的にもエネルギーを使う時です。
考え事をする時間、自分のやりたいことをする時間など、
自分一人の時間を持つのは一苦労です。
来る日も来る日も、私たちの耳には、騒音、悪いニュース、
騒々しい音楽、街の喧騒、他人のおしゃべりがとめどなく入ってきます。
静かな時間があると不安になる――
そんな風に自分をプログラミングしている人が増えています。
本当の自分の声に耳を傾けたくない人たちです。
彼らは部屋に入るなり、テレビ、ラジオ、パソコンの
スイッチを入れるのが習慣です。
1日のうち、いや、1週間のうちでさえ、心静かに過ごす時間を持ちません。
もし自分がそうだったら、なぜ内なる声に耳を傾けないのか、
自らを省みる必要がありますよ。
スピリチュアルの導師たちは、感覚を研ぎ澄ますために
静寂な時を持つよう勧めます。
心の中にある静寂な場所を訪れ、外界の雑音を
シャットアウトできれば、新しい可能性やチャンスが見つかります。
未解決だった問題に対し、これまでとは全く違う解決方法も
きっと見つかります。
静かな時間を過ごすと生命力が充電されます。
だからこそ、静かな時間をより多く持つようにしてほしいのです。
年末年始は行事が多くなる時ですが、その中でも
心静かに過ごせる時間を捻出して、
スケジュールに組み込んでしまいましょう。
最高の休日とは、よりよい人になるために
心の健康と幸福度を上げようと、心に決めて過ごす時かもしれません。
あなたは「ヒューマン・ビーイング(human being)」ですか?
もしや「ヒューマン・ドゥーイング(human doing)」には
なってはいませんか?
私たちの日常は、エンドレスで仕事や活動に追われるようになりました。
終わりのない「活動」で私たちは疲れきっています。
私がクライアントの皆さんにアドバイスしていることは、
思い切ってスケジュールを変えてしまいましょう、ということ。
1週間のうち1日は、仕事から離れて電話にも出ず、
リラックスしたり、リクリエーションを楽しんだり、
静かな時間を持ったり、家族と過ごす時間に充てるようすすめています。
これは何も新しい考えではありません。
昔から安息日という伝統がありますよね。
1週間のうち1日は、仕事をせずに、休息や充電、祈り、
瞑想、黙考をし、家族のために過ごす神聖な日とされているのです。
しかし、現代ではこの安息日を忘れている人がなんと多いことでしょう。
昔は週末に休んでいた人も、今ではショッピングや日曜大工、
仕事をすることだってあるのです。
週に一度は、本当の意味での休みを取ってもよいはずだと思いませんか?
もしそう思うなら、カレンダーを持ってきてください。
そして、このホリデーシーズンに心からリラックスし、
自分に栄養を与えるオフタイムを捻出し、
あらかじめカレンダーに書きこんでしまいましょう。
心をこめて
リー・ミルティア