「良い商品」誰が決める?
From:高木 仁也
ダイレクト出版 東京オフィスより、、、
今週は中谷さんのグループコーチングで東京に来てました。3回目の開催で、お客さん同士も仲良くなり新しいビジネスも生まれて良い感じです。
そのグループコーチングで、「考えが変わった」とおっしゃっている方がいたんです。
以前までは、
「なんでこんなにいい商品なのに、誰もわかってくれないのか?」
「価値のわからないやつは放っておいて、わかる人だけでやっていけばいい。」
と思っていたけど、それが間違っていることに気付いたとおっしゃっていたんです。
僕は「あ〜なるほどな〜」って思いながら聞いていたんですが、これって多くの人が勘違いしていることだなって思ったんです。特に、自分の商品に対して愛情を持っている方、自信を持ってサービスを提供している方、自分の仕事に誇りを持って働いている方などなど、わりと職人気質な方ほどなりがちなんじゃないかな?と。
良い商品、品質が良い商品をお客さんに届けたい気持ちでビジネスをしているんだけど、なかなか集客が出来ない。商品が売れない。本当はもっと多くの人に自分の商品やサービスを手にとって欲しいけど、それを分かってくれる人が少ないから、出来ないみたいな。
いい商品なのに作っても売れない。
いい商品なのに理解してくれない。
いい商品なのに、、、
売れない商品は良い商品ではない
こんな事を言うと「なんだと!」みたいに怒る方もいらっしゃるかもしれませんが、少しだけ時間をとって考えていただきたいのですが、
そもそも「良い商品」とは何でしょうか?
「良い商品」と思っているのは誰でしょう?
良い悪いというのは誰が決めているんでしょうか?
いい商品だけど売れないと言っている人はほとんどの場合、売り手である自分が言っている事がほとんどです。
しかし、本来の商品の価値を決めるのはお客さんですよね。
お金を払うのもお客さんですし、その商品・サービスを使うのもお客さんです。そのお客さんが商品が良いのか悪いのかを決めるわけなので、どれだけ売り手が良い商品だと思っていても、お客さんが「良い商品だ」って思わなければ売れないわけです。
業界の中で誰も出来なかった商品を作れたとしても、珍しい商品を開発出来たとしても、それに対してお客さんがお金を払う価値があるって思ってもらわない限り、その商品は「良い商品」ではないわけです。
商品が売れてない。ってことはお客さんからして、その商品にお金を払う価値がないと判断しているわけですから、売れてない商品は良い商品ではないというわけです。
商品が売れないと、商品改善もできないので、商品品質も上がりません。もっと良い商品を作りたいと思っても出来ません。一方で売れる商品はお金を稼いでくれるので、商品の品質をあげたり、サービスを改善したりできるわけです。自分の事業に投資をすることが出来ますよね。
とは言っても、売れなくても「良い商品」はあります。本当に素晴らしいものを作っている人はいるし、実際にこのメルマガを読んでいる方は真剣にビジネスに取り組んで自分の商品、サービスに誇りを持っているのではないかと思います。
本当にお客さんが価値あるもの、お金を払った以上の、いや数倍の価値をあたえられるほどの商品やサービスを持っている方もいらっしゃると思います。
価値をきちんと伝える
良い商品なのであれば、それをきちんとお客さんに伝えなければいけません。正確にいうと、お客さんが価値だと感じるように伝え無ければいけないということです。
あなたが価値があると思っている事を伝えるのではなく、お客さんが価値があると思えるように伝えてあげる必要があるんです。
価値が伝わらなければ、どれだけ質が良くても売れません。
逆に言えば、本当にお客さんにとって良い商品、素晴らしいサービスであれば、きちんと価値を伝えることさえ出来れば売れるはずですよね?
お客さんが価値と感じていること、お金を払っていることに対してそれ以上の見返りがあるよって事を伝えてあげるだけで良いわけです。
お金を払う価値があると感じてくれれば、商品を買ってくれるようになりますし、いい商品を提供し続けていればあなたから買いたいと言ってくる人も出てきます。
あなたは素晴らしい商品・サービスを顧客に提供しているはず。
あとは、お客さんが価値だと感じるように伝える事ができれば、あなたのビジネスは一気に成長するかもしれません。